精選版 日本国語大辞典「兆」の解説
ちょう テウ【兆】
〘名〙
① 古代、うらないのとき、亀甲を焼いてできる裂け目の形。うらかた。ひいて、物事の起こる前ぶれ。きざし。しるし。
※本朝続文粋(1142‐55頃)四・京極前大相国公辞摂政第一表〈大江匡房〉「兆非二白燕一。性是朱魯」 〔国語‐晉語一〕
② 数の単位。億の一万倍。京の一万分の一。ただし、古代中国では、一〇億を兆とすることもある。また、転じて、数の多いことにもいう。
※色葉字類抄(1177‐81)「兆 テウ 十億曰兆」 〔戦国策‐楚策・威王〕
ちょう‐・す テウ‥【兆】
〘他サ変〙 ⇒ちょうする(兆)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報