尾鰭を付ける(読み)オヒレヲツケル

デジタル大辞泉 「尾鰭を付ける」の意味・読み・例文・類語

尾鰭おひれ・ける

実際にないことを付け加えて話を大げさにする。「ささいなことに―・けて言う」
[類語]誇大大袈裟おおげさオーバー大層事事ことごとしい大仰おおぎょう仰仰しい針小棒大御大層らしい大層らしい見栄を張る虚勢を張る気を持たせるもったい振る体裁振る勿体臭い気取る澄ます格式張る背伸び思わせ振りしなを作る大人振る見せ掛け見せ掛ける行い澄ます取り澄ます飾り気虚栄自意識過剰お高くとまるお高い芝居がかる猫かぶり猫をかぶるもっともらしいびるへつらおもねる取り入る胡麻ごますり阿諛あゆおためごかし卑屈へつら取り巻くこびを売る胡麻ごまをする鼻息をうかが太鼓を叩く機嫌を取る尻尾を振る歓心を買う色目を使う秋波を送る気を引く気を持たせる調子を合わせる追従ついしょうおべっかおべんちゃら諂巧てんこう諂阿てんあ諂曲てんごく諂笑てんしょう諂媚てんび諂諛てんゆ阿付迎合曲学阿世味噌を意を迎える

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「尾鰭を付ける」の意味・読み・例文・類語

おひれ【尾鰭】 を=付(つ)ける[=添(そ)える]

  1. 事実以上に種々な付け加えをする。おまけを付ける。
    1. [初出の実例]「宰我は物いひなれば、今ここにもすぐに不答して、尾ひれを付て云へる也」(出典:応永本論語抄(1420)八佾)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android