行い澄ます(読み)オコナイスマス

デジタル大辞泉 「行い澄ます」の意味・読み・例文・類語

おこない‐すま・す〔おこなひ‐〕【行い澄ます】

[動サ五(四)]
自分だけが悟っているかのように振る舞う。もっともらしく、殊勝に振る舞う。気どる。「すっかり、―・した顔でいる」
ひたすら仏道修行する。
「尼が人の世に橋を隔て門を鎖して、斯る寒き雪の日をも―・しているのか」〈虚子俳諧師
[類語]演ずる振る舞う勿体臭い勿体ぶる気取る澄ます格式張る見栄を張る虚勢を張る気を持たせる体裁振る背伸び御大層らしい大層らしい仰仰しい誇大大袈裟おおげさオーバー大層事事ことごとしい大仰おおぎょう針小棒大尾鰭おひれを付ける思わせ振りしなを作る大人振る見せ掛け見せ掛ける取り澄ます飾り気虚栄自意識過剰お高くとまるお高い芝居がかる猫かぶり猫をかぶるもっともらしいびるへつらおもねる取り入る胡麻ごますり阿諛あゆおためごかし卑屈へつら取り巻くこびを売る胡麻ごまをする鼻息をうかが太鼓を叩く機嫌を取る尻尾を振る歓心を買う色目を使う秋波を送る気を引く気を持たせる調子を合わせる追従ついしょうおべっかおべんちゃら諂巧てんこう諂阿てんあ諂曲てんごく諂笑てんしょう諂媚てんび諂諛てんゆ阿付迎合へいへいへいこらぺこぺこ曲学阿世味噌を意を迎える

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精選版 日本国語大辞典 「行い澄ます」の意味・読み・例文・類語

おこない‐すま・すおこなひ‥【行澄】

  1. 〘 自動詞 サ行五(四) 〙
  2. 仏道の戒めを守り、心を清くして修行に励む。戒行に専心して心をすます。おこないきる。
    1. [初出の実例]「行(おこな)ひすまし給へるけはひ、いみじうあはれなり」(出典:承応版狭衣物語(1069‐77頃か)三)
  3. 神妙らしくふるまう。殊勝らしくする。とりすます。きどる。

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