デジタル大辞泉
「気取る」の意味・読み・例文・類語
け‐ど・る【気取る】
[動ラ五(四)]《古く「けとる」とも》
1 (多く「けどられる」の形で用いる)その場の雰囲気や相手のようすなどから、事情を感じ取る。感づく。「二人の関係を―・られないように振る舞う」
2 魂を奪う。正気でない状態にする。
「ものも言はず、息もし侍らず。何か物に―・られにける人にこそ」〈源・手習〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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き‐ど・る【気取】
- [ 1 ] 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
- ① それと感づく。察知する。推しはかって思う。解する。けどる。
- [初出の実例]「ソレそこをきどらねヱでやみ雲ぬしが出てあるいちゃア」(出典:洒落本・通人三国師(1781)発端)
- ② 心を配る。用意しておく。
- [初出の実例]「酒といふところをきどろふではないか」(出典:咄本・鯛の味噌津(1779)色男)
- ③ 気持をむけている様子をする。思わせぶりをする。
- [初出の実例]「帰り際に尻目で鳥渡後の方、少し娘へ気とるべし」(出典:洒落本・根柄異軒之伝(1780)色事伝授)
- ④ 様子をまねてふるまう。
- [初出の実例]「日本では御祭りや何かにゃア赤い玉を書た旗を樹(たて)るから夫にきどって大きく赤玉を拵へて」(出典:西洋道中膝栗毛(1874‐76)〈総生寛〉一三)
- [ 2 ] 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙 体裁を飾る。もったいぶる。おつにすます。
- [初出の実例]「これに反して気取りたる若紳士などは新婚旅行といひて、西洋風に」(出典:東京風俗志(1899‐1902)〈平出鏗二郎〉下)
け‐ど・る【気取】
- 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙 ( 古くは「けとる」か )
- ① 正気を失わせる。魂をうばう。
- (イ) 物の怪(け)などが魂をうばう。
- [初出の実例]「いといたくわかびたる人にて、物にけとられぬるなめり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕顔)
- (ロ) 魅力、美しさなどが心をうばう。魅了する。
- [初出の実例]「などこの名だたるかたちのみこ、大将にけどられたる」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開下)
- ② 相手の気配や周囲の様子などから、表には現われていない本心、内意を察知する。感づく。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
- [初出の実例]「鶯にけどらるるなよ不性垣」(出典:俳諧・七番日記‐文化一一年(1814)二月)
- ③ 気取(きど)る。
- [初出の実例]「よいじぶん・さんごじゅ提てけどる妻」(出典:雑俳・桜狩(1743))
かど・る【気取】
- 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙 ( 「けどる(気取)」の変化した語 )
- ① 魂をうばう。けどる。
- [初出の実例]「鬼魔のために、かとらる如何」(出典:名語記(1275)九)
- ② 様子を見てそれと感じさとる。感づく。察知する。けどる。
- [初出の実例]「いやいや、かとられて生害にあはんは却ってふ覚なるべし」(出典:信長記(1622)一五上)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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