卑屈(読み)ヒクツ

デジタル大辞泉 「卑屈」の意味・読み・例文・類語

ひ‐くつ【卑屈】

[名・形動]いじけて、必要以上に自分をいやしめること。また、そのさま。「卑屈な笑い」「卑屈になる」
[派生]ひくつさ[名]
[類語]おもねるへつらうこびる取り入るごますり阿諛あゆおためごかしへつら取り巻くこびを売る胡麻ごまをする鼻息をうかがう太鼓を叩く機嫌を取る尻尾を振る歓心を買う色目を使う秋波を送る気を引く気を持たせる調子を合わせる追従ついしょうおべっかおべんちゃら諂巧てんこう諂阿てんあ諂曲てんごく諂笑てんしょう諂媚てんび諂諛てんゆ阿付迎合へいへいへいこらぺこぺこ曲学阿世味噌を意を迎える勿体臭い勿体ぶる気取る澄ます格式張る見栄を張る虚勢を張る気を持たせる体裁振る背伸び御大層らしい大層らしい仰仰しい誇大大袈裟おおげさオーバー大層事事ことごとしい大仰おおぎょう針小棒大尾鰭おひれを付ける思わせ振りしなを作る大人振る見せ掛け見せ掛ける行い澄ます取り澄ます飾り気虚栄自意識過剰お高くとまるお高い芝居がかる猫かぶり猫をかぶるもっともらしい

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精選版 日本国語大辞典 「卑屈」の意味・読み・例文・類語

ひ‐くつ【卑屈】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 気力がなく品性が卑劣であること。意気地がなく行為が下劣であること。あるいは、自分を卑しめて、相手に屈伏したり、妥協したり、へつらったりすること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「蓋し人民自ら卑屈して其自由の精神を失ひ」(出典:国体新論(1874)〈加藤弘之〉六)
    2. 「時の政府が賛成して、卑屈(ヒクツ)儒者に唱はせたる、一時便宜の道徳論なり」(出典当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉九)

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普及版 字通 「卑屈」の読み・字形・画数・意味

【卑屈】ひくつ

卑下する。

字通「卑」の項目を見る

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