阿る(読み)オモネル

デジタル大辞泉 「阿る」の意味・読み・例文・類語

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「阿る」の意味・読み・例文・類語

おもね・る【阿諛・阿】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙 他人のきげんを取って、気にいられようとする。追従(ついしょう)する。へつらう。おべっかを使う。
    1. [初出の実例]「此の神、大己貴神(おほあなむちのかみ)に佞(オモネリ)(こ)びて三年に以及(な)るまで、尚し報聞(かへりことまう)さず」(出典日本書紀(720)神代下(卜部兼夏本訓))

阿るの補助注記

「へつらふ」とほぼ同義であるが、「へつらふ」が「へ(辺)につらふ(まとわる)」を起源とし、配下に属する意が強いのに対し、「おもねる」は対象の機嫌をとる姿勢が強く、時に金品贈与を伴うこともある。

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