胡麻を擂る(読み)ゴマヲスル

デジタル大辞泉 「胡麻を擂る」の意味・読み・例文・類語

胡麻ごま・る

他人にへつらって自分利益を図る。「上役に―・る」→胡麻擂り[補説]
[類語]びるへつらうおもねる取り入るごますり阿諛あゆおためごかし卑屈へつら取り巻くこびを売る鼻息をうかがう太鼓を叩く機嫌を取る尻尾を振る歓心を買う色目を使う秋波を送る気を引く気を持たせる調子を合わせる追従ついしょうおべっかおべんちゃら諂巧てんこう諂阿てんあ諂曲てんごく諂笑てんしょう諂媚てんび諂諛てんゆ阿付迎合へいへいへいこらぺこぺこ曲学阿世味噌を意を迎える勿体臭い勿体ぶる気取る澄ます格式張る見栄を張る虚勢を張る気を持たせる体裁振る背伸び御大層らしい大層らしい仰仰しい誇大大袈裟おおげさオーバー大層事事ことごとしい大仰おおぎょう針小棒大尾鰭おひれを付ける思わせ振りしなを作る大人振る見せ掛け見せ掛ける行い澄ます取り澄ます飾り気虚栄自意識過剰お高くとまるお高い芝居がかる猫かぶり猫をかぶるもっともらしい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「胡麻を擂る」の意味・読み・例文・類語

ごま【胡麻】 を 擂(す)

  1. 他人にへつらって自分の利益をはかる。
    1. [初出の実例]「此頃東都にての通言に、胡麻(ゴマ)を摺(ス)ると云こと流行して貴賤ともに云はやらす」(出典随筆・綺語文章(1850)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android