媚を売る(読み)コビヲウル

デジタル大辞泉 「媚を売る」の意味・読み・例文・類語

こび・る

機嫌をとる。へつらう。「上司に―・ってまで出世したくない」
商売女などがなまめかしい態度を示して、客の機嫌をとる。
[類語]びるへつらうおもねる取り入るごますり阿諛あゆおためごかし卑屈へつら取り巻く胡麻ごまをする鼻息をうかがう太鼓を叩く機嫌を取る尻尾を振る歓心を買う色目を使う秋波を送る気を引く気を持たせる調子を合わせる追従ついしょうおべっかおべんちゃら諂巧てんこう諂阿てんあ諂曲てんごく諂笑てんしょう諂媚てんび諂諛てんゆ阿付迎合へいへいへいこらぺこぺこ曲学阿世味噌を意を迎える勿体臭い勿体ぶる気取る澄ます格式張る見栄を張る虚勢を張る気を持たせる体裁振る背伸び御大層らしい大層らしい仰仰しい誇大大袈裟おおげさオーバー大層事事ことごとしい大仰おおぎょう針小棒大尾鰭おひれを付ける思わせ振りしなを作る大人振る見せ掛け見せ掛ける行い澄ます取り澄ます飾り気虚栄自意識過剰お高くとまるお高い芝居がかる猫かぶり猫をかぶるもっともらしい

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精選版 日本国語大辞典 「媚を売る」の意味・読み・例文・類語

こび【媚】 を 売(う)

  1. 相手の機嫌をとる。へつらう。
    1. [初出の実例]「兎に角母子に媚(コビ)を売って知人になりたがる人が多くありました」(出典:姉と弟(1892)〈嵯峨之屋御室〉四)
  2. 特に、商売女などが色っぽい態度で客にサービスをする。
    1. [初出の実例]「並に妖粧盛飾、媚を衒て客招く」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)初)

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