取巻く(読み)トリマク

デジタル大辞泉 「取巻く」の意味・読み・例文・類語

とり‐ま・く【取(り)巻く】

[動カ五(四)]
まわりを囲む。取り囲む。「やじうまに―・かれる」「業界を―・く事情
人にまつわりついて、気に入るように振る舞う。「客に―・く」
[類語](1ぐるっとぐるり囲む囲う巡らす巡る取り囲む張り巡らす包囲囲繞いじょう遠巻き/(2びるへつらうおもねる取り入るごますり阿諛あゆおためごかし卑屈へつらこびを売る胡麻ごまをする鼻息をうかがう太鼓を叩く機嫌を取る尻尾を振る歓心を買う色目を使う秋波を送る気を引く気を持たせる調子を合わせる追従ついしょうおべっかおべんちゃら諂巧てんこう諂阿てんあ諂曲てんごく諂笑てんしょう諂媚てんび諂諛てんゆ阿付迎合へいへいへいこらぺこぺこ曲学阿世味噌を意を迎える勿体臭い勿体ぶる気取る澄ます格式張る見栄を張る虚勢を張る気を持たせる体裁振る背伸び御大層らしい大層らしい仰仰しい誇大大袈裟おおげさオーバー大層事事ことごとしい大仰おおぎょう針小棒大尾鰭おひれを付ける思わせ振りしなを作る大人振る見せ掛け見せ掛ける行い澄ます取り澄ます飾り気虚栄自意識過剰お高くとまるお高い芝居がかる猫かぶり猫をかぶるもっともらしい

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精選版 日本国語大辞典 「取巻く」の意味・読み・例文・類語

とり‐ま・く【取巻】

  1. 〘 他動詞 カ行五(四) 〙
  2. まわりをかこむ。とりかこむ。
    1. [初出の実例]「奈義・能仙・菩提寺三箇所の城を取巻(とりマキ)給ふ」(出典太平記(14C後)一六)
  3. 人にまつわりついて、機嫌をとる。
    1. [初出の実例]「神田辺の真面目な書生を、此壮士風の陶山が取巻(トリマ)いたのであらうと云ふのが」(出典:恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉一三)

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