取入る(読み)トリイル

デジタル大辞泉 「取入る」の意味・読み・例文・類語

とり‐い・る【取(り)入る】

[動ラ五(四)]相手機嫌をとって、気に入られるように努める。「上司に―・る」
[動ラ下二]とりいれる」の文語形
[類語]へつらうこびるおもねるごますり阿諛あゆおためごかし卑屈へつらこびを売る胡麻ごまをする鼻息をうかがう太鼓を叩く機嫌を取る尻尾を振る歓心を買う色目を使う秋波を送る気を引く気を持たせる調子を合わせる追従ついしょうおべっかおべんちゃら諂巧てんこう諂阿てんあ諂曲てんごく諂笑てんしょう諂媚てんび諂諛てんゆ阿付迎合へいへいへいこらぺこぺこ曲学阿世味噌を意を迎える勿体臭い勿体ぶる気取る澄ます格式張る見栄を張る虚勢を張る気を持たせる体裁振る背伸び御大層らしい大層らしい仰仰しい誇大大袈裟おおげさオーバー大層事事ことごとしい大仰おおぎょう針小棒大尾鰭おひれを付ける思わせ振りしなを作る大人振る見せ掛け見せ掛ける行い澄ます取り澄ます飾り気虚栄自意識過剰お高くとまるお高い芝居がかる猫かぶり猫をかぶるもっともらしい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「取入る」の意味・読み・例文・類語

とり‐い・る【取入】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
    1. 選びだしてその事に関係する。かかわる。中に入りこむ。
      1. [初出の実例]「公事などは職者におはせしかど、世のまめなる事はとりいられぬ御心にや」(出典:今鏡(1170)六)
    2. 人の気に入ろうとしてへつらう。愛顧を得ようとしてこびへつらう。
      1. [初出の実例]「法性寺殿の御推挙にて、太政入道に取入(トリイリ)」(出典源平盛衰記(14C前)二六)
    3. 物の怪(け)が人に取りつく。
      1. [初出の実例]「こはき御物気共、取いり奉る」(出典:平家物語(13C前)三)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ラ行下二段活用 〙とりいれる(取入)

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