針小棒大(読み)シンショウボウダイ

デジタル大辞泉 「針小棒大」の意味・読み・例文・類語

しんしょう‐ぼうだい〔シンセウ‐〕【針小棒大】

[名・形動]《針のように小さいことを棒のように大きく言う意から》小さい事柄を大げさに誇張して言いたてること。また、そのさま。「針小棒大に言い触らす」
[類語]誇大大袈裟おおげさオーバー大層事事ことごとしい大仰おおぎょう仰仰しい尾鰭おひれを付ける御大層らしい大層らしい見栄を張る虚勢を張る気を持たせるもったい振る体裁振る勿体臭い気取る澄ます格式張る背伸び思わせ振りしなを作る大人振る見せ掛け見せ掛ける行い澄ます取り澄ます飾り気虚栄自意識過剰お高くとまるお高い芝居がかる猫かぶり猫をかぶるもっともらしいびるへつらおもねる取り入る胡麻ごますり阿諛あゆおためごかし卑屈へつら取り巻くこびを売る胡麻ごまをする鼻息をうかが太鼓を叩く機嫌を取る尻尾を振る歓心を買う色目を使う秋波を送る気を引く気を持たせる調子を合わせる追従ついしょうおべっかおべんちゃら諂巧てんこう諂阿てんあ諂曲てんごく諂笑てんしょう諂媚てんび諂諛てんゆ阿付迎合曲学阿世味噌を意を迎える

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精選版 日本国語大辞典 「針小棒大」の意味・読み・例文・類語

しんしょう‐ぼうだいシンセウ‥【針小棒大】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 針ほどの小さいことを棒ほどに大きく言いたてること。物事をおおげさに言うこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「針小棒大の新聞の報道」(出典:兆民文集(1888‐91)〈中江兆民〉政治論の二)

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四字熟語を知る辞典 「針小棒大」の解説

針小棒大

針ほどの小さいことを棒ほどに大きく言いたてること。物事をおおげさに言うこと。

[活用] ―に・―の。

[使用例] 今日久しぶりに康方が逢いに来たことを、針小棒大に吹聴する可能性がなくはない[舟橋聖一*好きな女の胸飾り|1967]

[使用例] 私たちのことを、さもけがらわしい関係のように、針小棒大に吹聴しようとはどうして考えられただろう[瀬戸内晴美*遠い声|1970]

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