見せ掛ける(読み)ミセカケル

デジタル大辞泉 「見せ掛ける」の意味・読み・例文・類語

みせ‐か・ける【見せ掛ける】

[動カ下一][文]みせか・く[カ下二]うわべを取りつくろって、実際はそうでないのにそれらしく見えるようにする。「ブランド品に―・けて高く売る」「金持ちらしく―・ける」
[類語]装う偽装する粉飾狂言カムフラージュ決め込む芝居を打つ勿体臭い勿体ぶる気取る澄ます格式張る見栄を張る虚勢を張る気を持たせる体裁振る背伸び御大層らしい大層らしい仰仰しい誇大大袈裟おおげさオーバー大層事事ことごとしい大仰おおぎょう針小棒大尾鰭おひれを付ける思わせ振りしなを作る大人振る見せ掛け行い澄ます取り澄ます飾り気虚栄自意識過剰お高くとまるお高い芝居がかる猫かぶり猫をかぶるもっともらしいびるへつらおもねる取り入る胡麻ごますり阿諛あゆおためごかし卑屈へつら取り巻くこびを売る胡麻ごまをする鼻息をうかが太鼓を叩く機嫌を取る尻尾を振る歓心を買う色目を使う秋波を送る気を引く気を持たせる調子を合わせる追従ついしょうおべっかおべんちゃら諂巧てんこう諂阿てんあ諂曲てんごく諂笑てんしょう諂媚てんび諂諛てんゆ阿付迎合へいへいへいこらぺこぺこ曲学阿世味噌を意を迎える

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「見せ掛ける」の意味・読み・例文・類語

みせ‐か・ける【見掛】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]みせか・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙
  2. 相手にわざわざ見せる。みせびらかす。みせつける。
    1. [初出の実例]「中紅(ちうもみ)(きゃふ)をわざと見せかくる」(出典浮世草子好色一代男(1682)五)
  3. 実際はそうでないのに、それらしく見えるようにする。相手によく見られるようにうわべをつくろう。
    1. [初出の実例]「素人らしく見せ掛(カケ)」(出典:浮世草子・西鶴織留(1694)六)

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