易(漢字)

普及版 字通 「易(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 8画

[字音] エキ・イ
[字訓] あらためる・かわる・やさしい・あなどる・とかげ

[説文解字]

[字形] 会意
日+勿(ふつ)。日は珠玉の形。勿はその玉光。玉光を以て魂振りを行う。玉を台上におく形は昜(よう)で、陽と声義が近い。〔説文〕九下に「蜥易(せきえき)・(えんてい)・守宮なり」と、とかげ・いもり・やもりの名をあげ、象形とする。また一説として「日を易と爲す。陰陽に象るなり」とするが、下部は勿の形。玉による魂振りをいう。

[訓義]
1. あらためる、かわる。
2. 魂振りにより、やさしい、やすらか。
3. 平易より、あなどる、おろそか。
4. 周易、えき。
5. 蜥易、とかげ。

[古辞書の訓]
名義抄〕易 カフ・カハル・カハルガハル・ソムク・ヤスシ・タヤスシ・タヤスク・カロカロシ・アナヅル・アキナフ

[声系]
〔説文〕に易声として・賜・など十五字を収める。賜の従うところは、別の字である。

[語系]
易・jiekは同声。軽侮の意がある。thyekも易の声義を承け、敬う意がある。

[熟語]
易易・易簡・易怠・易直易野易楽易良易諒易路易意・易換易簀・易心・易水易姓・易世易筮易節・易占・易俗・易代易地・易置易轍易田・易内易卜
[下接語]
安易・夷易・改易・革易・簡易・玩易・近易・軽易・倹易・険易・交易・忽易・賤易・遷易・率易・難易不易・侮易・平易・辟易・変易・便易・貿易・慢易・約易・容易・楽易

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報