虫がいい(読み)ムシガイイ

デジタル大辞泉 「虫がいい」の意味・読み・例文・類語

むしがい・い

自分都合ばかり考えて他を顧みない。身がってである。「―・い考え」
[類語]野放図勝手わがまま横着身勝手得手勝手手前勝手自己本位好き放題好き勝手気随気ままほしいまま恣意的しいてき利己的エゴイスチック好き自分勝手気任せ奔放自由尊大横柄傲然高慢傲慢驕慢倨傲大風おおふう高姿勢高飛車高圧的居丈高権柄尽く・偉そう・口幅ったい僭越越権不遜態度が大きい我が物顔空威張り野太い図太い太い豪胆厚かましい図図しいふてぶてしいおこがましいえげつないいけ図図しい猛猛しい厚顔厚顔無恥鉄面皮破廉恥面の皮が厚い心臓が強い心臓に毛が生えている恥知らず傍若無人人を人とも思わない眼中人無し聞く耳を持たない横紙破りふんぞり返る自己中人も無げ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「虫がいい」の意味・読み・例文・類語

むし【虫】 が=いい[=よい]

① 自分勝手である。自分の都合だけを考えて、他人のことなどはまったく考えない。あつかましい。ずうずうしい。
※雑俳・柳筥(1783‐86)二「面影はあんまり小町虫がいい」
滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)五「『四文ぜになら、つりを三文くだんせ』『こいつむしのいいことをいふ』」
機嫌がよい。また、人がよい。
浄瑠璃・前太平記古跡鑑(1774)二「あんなお多福如何な虫のゑい者でも茶を呑ものは有るまい」

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