虫がいい(読み)ムシガイイ

デジタル大辞泉 「虫がいい」の意味・読み・例文・類語

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「虫がいい」の意味・読み・例文・類語

むし【虫】 が=いい[=よい]

  1. 自分勝手である。自分の都合だけを考えて、他人のことなどはまったく考えない。あつかましい。ずうずうしい。
    1. [初出の実例]「面影はあんまり小町虫がいい」(出典:雑俳・柳筥(1783‐86)二)
    2. 「『四文ぜになら、つりを三文くだんせ』『こいつむしのいいことをいふ』」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)五)
  2. 機嫌がよい。また、人がよい。
    1. [初出の実例]「あんなお多福如何な虫のゑい者でも茶を呑ものは有るまい」(出典:浄瑠璃・前太平記古跡鑑(1774)二)

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