野放図(読み)ノホウズ

デジタル大辞泉 「野放図」の意味・読み・例文・類語

の‐ほうず〔‐ハウヅ〕【野放図/野方図】

[名・形動]《「の」は接頭語。「野」は当て字
人を人とも思わないずうずうしい態度。横柄なこと。また、そのさま。傍若無人。「―な性格」「―にふるまう」
際限のないこと。しまりがないこと。また、そのさま。「―な暮らし」「―に金を使う」
[派生]のほうずさ[名]
[類語]傍若無人勝手放埒ほうらつ放縦放恣放逸奔放無軌道勝手次第好き勝手ほしいまま無謀無鉄砲めくら滅法闇雲盲目的後先見ず向こう見ず命知らず無闇やたらみだり無性にむやみやたらめったやたらめった無下に後先なし破れかぶれやけ自暴自棄ふてくされるやけくそやけっぱち自棄捨て鉢八方破れ人を人とも思わない眼中人無し聞く耳を持たない横紙破りふんぞり返る自己中切実切切痛切つくづくつらつらひしひししみじみこころからしんから心が動くこよなくぞっこんじいん度外れめっぽう途方もない途轍とてつもない桁違い過度すごくひどいはなはだこの上ないとても特別ことさらひたすら

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精選版 日本国語大辞典 「野放図」の意味・読み・例文・類語

の‐ほうず‥ハウヅ【野方図・野放途】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 人を人とも思わないふるまいや態度。また、そのさま。横柄。傍若無人。
    1. [初出の実例]「あたりに人様も御座らっしゃんねへ様に、野方図(ノハウヅ)な奴等ぢゃあねへか」(出典滑稽本浮世風呂(1809‐13)三)
  3. 際限のないこと。しまりがないこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「ひそかに抱いてゐるこの気持を〈略〉野放図(ノハウヅ)青空へ解放してやればいいのだ」(出典:油(1925)〈川端康成〉)

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