むさい(読み)ムサイ

デジタル大辞泉 「むさい」の意味・読み・例文・類語

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「むさい」の意味・読み・例文・類語

むさ・い

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]むさ・し 〘 形容詞ク活用 〙 ( 「むさい」の「むさ」は、「むさぼる」「むさくさ」の「むさ」などと同根 )
  2. 意地や欲が強くて、心がきたない。また、卑しい。下品である。
    1. [初出の実例]「周文が身をむさうもちて幸せられて後宮に出入し」(出典:史記抄(1477)一三)
    2. 「きりきりとおもひきりてやることをえせずして、こころぎはのむさきを、やぶさかなるといふなり」(出典:寸鉄録(1606))
  3. きたならしい。きたなくて気味が悪い。不潔である。また、不浄である、穢れている。
    1. [初出の実例]「御所中むさきよし、御たくせんのおもひき申」(出典:御湯殿上日記‐文明一四年(1482)閏七月二九日)
    2. 「ダイショウベン ノ シュウキ クッチュウ ニ ミチミチ タレバ、musaqi(ムサキ) コト ゴンゴ ニ ヲヨバズ」(出典サントスの御作業の内抜書(1591)二)

むさいの派生語

むさ‐が・る
  1. 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙

むさいの派生語

むさ‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

むさいの派生語

むさ‐さ
  1. 〘 名詞 〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android