デジタル大辞泉 「はしたない」の意味・読み・例文・類語
はした‐な・い
1 慎みがなく、礼儀にはずれたり品格に欠けたりして見苦しい。みっともない。「―・い言葉遣い」「
2 どっちつかずで落ち着かないさま。中途半端である。
「人の、心とどめ給ふべくもあらず―・うてこそ漂はめ」〈源・真木柱〉
3 間が悪く、恥ずかしい。ばつが悪い。
「―・きもの、
4 自分に向けられる他人の言動を、不快に感じたり迷惑に思ったりするさま。
「度々強ひ給へば、―・くてもて煩ふ」〈源・若菜下〉
5 人に対する配慮が欠けるさま。つれない。むごい。
「宮の思ほしたるさまなどを見奉るに、え―・うもさし放ち聞こえず」〈源・紅葉賀〉
6 程度がはなはだしい。ひどい。激しい。
「雨風―・くて、帰るに及ばで」〈宇治拾遺・一〉
「布施―・く多くとりて」〈著聞集・一二〉
[類語]見苦しい・みっともない・下品・浅ましい・さもしい・卑しい・あられもない・しどけない・下種・下等・低級・低俗・卑俗・野卑・低次元・猥雑・醜悪・