塗れる(読み)マミレル

デジタル大辞泉 「塗れる」の意味・読み・例文・類語

まみ・れる【塗れる】

[動ラ下一][文]まみ・る[ラ下二]
泥・汗などが一面にくっついて汚れる。「泥に―・れる」「汗に―・れる」→一敗地に塗れる
問題を多く抱えて困った状態である。「汚名に―・る」
[類語]よごれるけがれる汚す薄汚れるすすける垢じみる油染みる食べ汚す汗染みるほこりっぽい汚いむさくるしい汚らしい小汚い薄汚いけがらわしいばっちいむさい泥まみれ不潔不浄不衛生不純尾籠びろう醜悪見苦しいみすぼらしいぼろいぼろぼろおんぼろよれよれがたがたぽんこつ老朽化汚穢おわい汚れ物汚濁けがれよごれ汚点汚染くすむみっともないはしたない醜態老醜無様ぶざま不格好醜いしゅうばばっちいしどけない目障りじじむさいかっこ悪いださい野暮野暮ったい泥臭い不細工田舎臭い不体裁グロテスク不器量弊衣破帽だらしない醜怪浅ましい見辛い見るに見兼ねる

まぶ・れる【塗れる】

[動ラ下一][文]まぶ・る[ラ下二]まみれる」に同じ。
どじょうは乾いた庭の土に―・れて」〈長塚

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精選版 日本国語大辞典 「塗れる」の意味・読み・例文・類語

まみ・れる【塗】

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]まみ・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙
  2. 血、汗、泥、ほこりなど、きたないものが一面についてよごれる。
    1. [初出の実例]「血にまみれたる男、まへに来て」(出典:大和物語(947‐957頃)一四六)
  3. おちぶれた状態、けがれた境遇などに陥る。〔書陵部本名義抄(1081頃)〕
    1. [初出の実例]「自分は汚辱にまみれても」(出典:われ深きふちより(1955)〈島尾敏雄〉)

まぶ・れる【塗】

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]まぶ・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙まみれる(塗)
    1. [初出の実例]「ちりほこりにまぶれてあるく」(出典:玉塵抄(1563)二五)

まび・れる【塗】

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙まみれる(塗)和玉篇(15C後)〕
    1. [初出の実例]「埃にまぶれ汗にまびれて」(出典:或る女(1919)〈有島武郎〉後)

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