汚れ(読み)ケガレ

デジタル大辞泉 「汚れ」の意味・読み・例文・類語

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精選版 日本国語大辞典 「汚れ」の意味・読み・例文・類語

けがれ【汚・穢】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「けがれる(汚)」の連用形の名詞化 )
  2. けがれていること。きたないこと。不潔。よごれ。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「横鬢の汚(ケガ)れを厭ふ間もなく」(出典:いさなとり(1891)〈幸田露伴〉一七)
  3. 人の死や出産などの不浄。服喪中であること。また、月経中であること。これらの間は神仏に参ることや人と会うことなどを避ける習慣があった。
    1. [初出の実例]「な隠し給ひそ。おうなは早うより、さは見奉れど、さも聞えざりつるなり。〈略〉いつよりか御けがれは止み給ひし」(出典:宇津保物語(970‐999頃)俊蔭)
    2. 「祖母にて侍し老い人、むなしくなりぬと申程に、近きけかれも過ぐしてこそなど申て」(出典:とはずがたり(14C前)一)
  4. 悪習にそまること。みにくくなること。不名誉であること。卑劣。名折れ。
    1. [初出の実例]「かやうな鼻持のならぬ女郎が居っては、神免二刀流の武芸のけがれぢゃ」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)二)
  5. 人のいやがる不浄な仕事に従事すること。また、その人。
    1. [初出の実例]「下使の下部けがれの人歩(にんぷ)したり顔に玉だすき」(出典:浄瑠璃・孕常盤(1710頃)露のくつわ虫)

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