汚らわしい(読み)ケガラワシイ

デジタル大辞泉 「汚らわしい」の意味・読み・例文・類語

けがらわし・い〔けがらはしい〕【汚らわしい/×穢らわしい】

[形][文]けがらは・し[シク]けがれている。きたならしい。自分まで汚れそうで不快な感じがする。「―・い金」「そんな話は耳にするのも―・い」
[派生]けがわらしげ[形動]けがらわしさ[名]
[類語]汚いむさくるしい汚らしい小汚い薄汚いばっちいむさい埃っぽい泥まみれ不潔不浄不衛生不純尾籠びろう醜悪見苦しいみすぼらしいぼろいぼろぼろおんぼろよれよれがたがたぽんこつ老朽化汚穢おわい汚れ物汚濁けがれよごれ汚点汚染くすむ薄汚れる汚れるすすけるあかじみるまみれる油じみる汗じみるみっともないはしたない醜態老醜無様ぶざま不格好醜いしゅうばばっちいしどけない目障りむさいじじむさいかっこ悪いださい野暮野暮ったい泥臭い不細工田舎臭い不体裁グロテスク不器量弊衣破帽だらしない醜怪浅ましい見辛い見るに見兼ねる

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精選版 日本国語大辞典 「汚らわしい」の意味・読み・例文・類語

けがらわし・いけがらはしい【汚・穢】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]けがらは〘 形容詞シク活用 〙 ( 動詞「けがらう(汚━)」の形容詞化 )
  2. けがれている。きたならしい。また、人の死や出産、月経などのために身体が不浄である。
    1. [初出の実例]「吾が身(み)濁穢(ケカラハシキもの)を滌(あら)ひ去(う)てむとのたまひて」(出典日本書紀(720)神代上(水戸本訓))
    2. 「出羽弁・染殿の中将、例のけがらはしきに、里にまかでて有りし」(出典:経信母集(11C中か))
  3. いやな感じのするさま。不愉快である。いとわしい。
    1. [初出の実例]「事別きて詔(の)りたまはく、『穢悪(けがらはしキ)(えやみ)の鬼の、処々村々に蔵(かく)り隠(かく)らふるをば』」(出典:延喜式(927)一六)
    2. 「仮にもそんな穢(ケガ)らはしいことを云ておくれでないヨ」(出典:人情本春色梅児誉美(1832‐33)四)

汚らわしいの派生語

けがらわし‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

汚らわしいの派生語

けがらわし‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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