デジタル大辞泉
「浅ましい」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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あさまし・い【浅】
- 〘 形容詞口語形活用 〙
[ 文語形 ]あさま
し 〘 形容詞シク活用 〙 ( 動詞「あさむ(浅)」の形容詞化。意外なことに驚いたり、あきれたりする意が原義。よい場合にも悪い場合にも用いたが、現代語では悪い意味にだけ使う ) - ① 意外である。驚くべきさまである。
- [初出の実例]「取がたき物をかくあさましくもて来る事をねたく思ひ」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
- 「物の心知り給ふ人は、『かかる人も、世に出でおはする物なりけり』と、あさましきまで、目をおどろかし給ふ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)桐壺)
- ② 興ざめである。あまりのことにあきれかえる。
- [初出の実例]「かくあさましき空ごとにてありければ、はや返し給へ」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
- 「あさましきもの。刺櫛すりて磨く程に、ものにつきさへて折りたる心地。〈略〉ただ夢の心地して、あさましうあへなし」(出典:枕草子(10C終)九七)
- ③ ( 「あさましくなる」の形で用い、思いもかけないことになる、何とも言いようのないさまになるの意から ) 死ぬことをいう。
- [初出の実例]「御心もなきやうにておはしましけるが、夜に入りて、あさましくなり給ひぬ」(出典:海人刈藻物語(1271頃)二)
- ④ ( 程度、状態が驚きあきれる程であるというところから ) はなはだしい。ひどい。
- [初出の実例]「浅猿(あさまし)くふるく成りたる寺あり」(出典:古今著聞集(1254)七)
- ⑤ 情けない。嘆かわしい。見苦しい。
- [初出の実例]「とばかし来し方行く先を思ひ続くるに、さもあさましく果無かりける契りの程を、など、かくしも思ひ入れけんと」(出典:うたたね(1240頃))
- 「冷い他人の手から手へと渡たされて揚句の果が浅間しい売淫婦」(出典:良人の自白(1904‐06)〈木下尚江〉前)
- ⑥ 生活がみじめである。貧乏でいたましい。
- [初出の実例]「『扨々浅ましい形(なり)で御ざる』『誠にはかない体(てい)で御ざる』」(出典:虎寛本狂言・鈍太郎(室町末‐近世初))
- ⑦ 品性がいやしい。がつがつしている。さもしい。
- [初出の実例]「一切人の心はよいをねたみきらうぞ。あさましいことぞ」(出典:玉塵抄(1563)一六)
- ⑧ 地位や身分が低い。
- [初出の実例]「わらはは大磯の君、あさましき物の子なれば」(出典:曾我物語(南北朝頃)六)
浅ましいの派生語
あさまし‐が・る- 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
浅ましいの派生語
あさまし‐げ- 〘 形容動詞ナリ活用 〙
浅ましいの派生語
あさまし‐さ- 〘 名詞 〙
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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