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ラン(蘭) ランorchid

翻訳|orchid

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ラン(蘭)
ラン
orchid

ラン科植物の総称。単子葉植物のなかで最も進化した一群で,種類数も多くキク科,マメ科に次ぐ大きなグループである。全世界に約 500属,1万 7000種が知られている。熱帯アジア特にマレーシアは最も豊富で約 5000種,日本には約 70属,約 200種が知られている。すべて多年草で,地上または樹幹や岩壁に着生し,少数のものは葉緑素を失って腐生や死物寄生をする。茎は直立またはつる性,あるいは球茎や根茎となることもある。根は普通肥厚し,着生ランでは吸湿に適した組織が発達している。葉は単葉で,多くは互生し基部は茎を抱く。多肉となったりまたは退化して鱗片状となることもある。花は左右相称で両性,子房は下位,この子房の部分が普通 180度ねじれ,花は上下転倒している。外花被,内花被はともに3枚,内花被のうち正面の1片は普通特異な形と色彩をもち唇弁と呼ばれ,後方に距を伸ばすこともある。おしべとめしべは合生して特有のずい柱をつくり,おしべは1本,まれに2本だけ完全で他は退化する。このずい柱を構成するおしべが1本だけのものをラン亜科,2本のものをアツモリソウ亜科に分類する。大部分の種は前者に属し,後者に入るのは4属数十種である。花後 蒴果を結び,3~6片に裂け微小な種子を出す。花の特異な形,色彩,香りなどのため多くのものが観賞用に栽培されている。園芸上はカンラン,シュンランシランなどの東洋ランと,カトレヤなど主として明治以後に輸入された洋ラン (熱帯ラン) とに大別される。

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百科事典マイペディアの解説

ラン(蘭)【ラン】

ラン科植物の総称。熱帯の雲霧林地帯に多く分布し,世界に約700属2万5000種が知られる。多年生で地生,または樹上などに着生。根は太く蘭菌が共生する。根茎,偽球茎をもつものもある。
→関連項目熱帯植物

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世界大百科事典 第2版の解説

ラン【ラン(蘭) orchid】

単子葉植物のラン科Orchidaceaeに属する植物の総称(イラスト)。ラン科は約700属2万5000種からなり,被子植物の中でもっとも大きい科の一つである。美しい花を有する種が多数あり,重要な観葉植物になっている。両極地帯を除く南北両半球に広く分布するが,熱帯の雲霧林に種類が多い。日本には琉球を含めて73属約220種がある(図)。
[形状]
 多年生の草本,まれにつる状または灌木状になる。地生または着生植物で通常,独立栄養を営むが,ときに腐生する。

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