堅固(読み)ケンゴ

デジタル大辞泉 「堅固」の意味・読み・例文・類語

けん‐ご【堅固】

[名・形動]
1 かたくて、こわれにくいこと。転じて、意志がかたく、しっかりしていること。また、そのさま。「堅固なつくり」「堅固な決心」
2 守りがしっかりしていて、攻められても容易には破られないこと。また、そのさま。「堅固な要塞」
3 健康で丈夫なこと。また、そのさま。「堅固なからだ」
[副]
1 まったく。まるで。
「いまだ―片秀かたほなるより上手の中に交りて」〈徒然・一五〇〉
2 必ず。きっと。
「君に―使はれ参らせ候ふまじき物をや」〈義経記・六〉
[類語]頑丈・堅牢・頑強・強固・屈強・強健・確固・堅い・しっかり・丈夫・揺るぎない・牢固ろうこ・磐石ばんじゃく・剛直・金城鉄壁きんじょうてっぺき・不屈・剛毅・剛健・強靭・タフ・不退転・不撓ふとう不屈・堅忍不抜・剛毅・豪胆・大胆・大胆不敵・不敵・放胆・豪放・豪快・磊落らいらく・肝が据わる・肝っ玉が据わる・腹が据わる・度胸が据わる・がっちり・がっしり・きつい・ぎゅっと・きゅっと・かっちり・確しかと・ひしと

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精選版 日本国語大辞典 「堅固」の意味・読み・例文・類語

けん‐ご【堅固】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. ① ( 形動 ) 意志が堅く頑強なさま。
      1. [初出の実例]「抑一日可レ参二白河一之由雖レ有二誘引一。依二堅固物忌一蟄居之間不レ能二参会一」(出典:明衡往来(11C中か)上本)
      2. 「不退の行学を妨げんとしけれ共、上人定力堅固(ケンゴ)なりければ、隙を伺ふ事を得ず」(出典:太平記(14C後)一八)
    2. ② ( 形動 ) 防備などがしっかりしていて攻撃されても容易に破られないこと。ものがかたくしっかりしていること。また、そのさま。堅牢。
      1. [初出の実例]「無塵宝珠閣。堅固金剛墻」(出典:性霊集‐一(835頃)遊山慕仙詩)
      2. [その他の文献]〔韓非子‐解老〕
    3. ③ ( 形動 ) 無事息災であること。健康であること。また、そのさま。達者。
      1. [初出の実例]「改春御慶猶更不レ可レ有二尽期一。何方も御同前目出度申納候。彌御堅固之由珍重令レ存候」(出典:文明四年玉津島社法楽仮名題百首(1472))
      2. 「第一、人間堅固(ケンゴ)なるが、身を過る元なり」(出典:浮世草子・日本永代蔵(1688)二)
    4. ④ 仏語。釈迦入滅後の二五〇〇年を五〇〇年ずつに分けた、それぞれの五〇〇年。順次に「解脱堅固」以下、禅定、多聞、造寺、闘諍(とうじょう)の各堅固をいう。
      1. [初出の実例]「仏滅度後、第一五百年、我諸弟子学レ慧得二堅固一」(出典:教行信証(1224)六)
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙
    1. ① 全面的に。まったく。
      1. [初出の実例]「堅固田舎人にて不レ知二子細一」(出典:古事談(1212‐15頃)四)
    2. ② 打消を強める語。けっして。とても。全く。
      1. [初出の実例]「何事も、『これはしらず』などいはんことをばいふかひなく思なして、けんこしらぬ事をもしりがほにするこそ、西行が哥の心ちして念なくおぼえ侍れ」(出典:文机談(1283頃)三)

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普及版 字通 「堅固」の読み・字形・画数・意味

【堅固】けんご

しっかりしている。〔管子、内業〕定心、中に在るときは、耳目、四枝(肢)堅固なり。

字通「堅」の項目を見る。

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