どうも(読み)ドウモ

デジタル大辞泉 「どうも」の意味・読み・例文・類語

どう‐も

[副]
1 あれこれ考えたり試したりしてもなかなか満足できない気持ちを表す。「何度やってもどうもうまくいかない」「あの判決にはどうも納得できない」
2 物事の原因や理由がはっきりわからない気持ちを表す。「どうも調子がおかしい」「理数系はどうも苦手だ」
3 根拠や理由がはっきりしないまま漠然と推測する気持ちを表す。「明日はどうも雨になりそうだ」「どうも無事らしい」
4 あいさつに用いて、深く感謝したり謝罪したりする気持ちを表す。「どうもありがとう」「どうも失礼しました」
[感]気楽なあいさつや、気楽に謝意を表すときに用いる語。「やあ、どうも」「どうも。いつもすいませんね」
[類語](1)どうしても・一向・全く・全然・さっぱり・まるきり・まるで・少しも・からきし・ちっとも・皆目・一切・まるっきり・何ら・とんと・いささかも・毫も・微塵も・毛頭・露・更更・何も・何なんにも・何一つ・一つとして・到底・とても・全くもって・どだい・てんで・寸分・一寸・寸毫・毫末・夢にも/(3)どうやら・おそらく・たぶん・大抵・どうか

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精選版 日本国語大辞典 「どうも」の意味・読み・例文・類語

どう‐も

  1. 〘 副詞 〙 ( 副詞「どう」に助詞「も」が付いてできたもの )
  2. ① ( 打消表現を伴って ) いろいろと行為をしてみても、またあり得る状態を考えた上でも否定される気持を表わす語。なんとしても。どんなふうにも。どう考えても。
    1. [初出の実例]「『ハテ、今から縄をなふて間に合ふ物か』『どうも外には御ざらぬ』」(出典:虎寛本狂言・真奪(室町末‐近世初))
    2. 「堀じャア見かけねへかほだがどうもわからねへ」(出典:安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉初)
  3. ② いろいろしたり考えたりして結局認める気持を表わす語。感動を伴うことが多い。何とも。いやはや。
    1. (イ) 否定的態度あるいは抵抗感のある場合。
      1. [初出の実例]「出やれ出やれ、アイアイ。どうもねむい。翌(あした)みませう」(出典:咄本・くだ巻(1777)月蝕)
      2. 「どうも足下たちは度しがたい。モウモウなんともいへねへから思召次第」(出典:滑稽本・浮世床(1813‐23)初)
    2. (ロ) 肯定的な場合。
      1. [初出の実例]「どうもよくすると隠居の大はまり」(出典:雑俳・柳多留拾遺(1801)巻一四)
      2. 「ドウモ熟練なものジャ」(出典:花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉中)
  4. ③ 判断の根拠や物事の原因が不確かであったりして、現実のあり方に疑念をもつ気持を表わす語。どうやら。なんだか。どういうものか。
    1. [初出の実例]「どふもはなしの様子が、おまはんの噂のようだから」(出典:人情本・春色梅児誉美(1832‐33)初)
    2. 「どうも寺丈にしては、ちと、時代が長過ぎると思った」(出典:二百十日(1906)〈夏目漱石〉一)
  5. ④ ( どう申し上げようもないほど、の意から ) 感謝したり詫びたりする気持を含む挨拶に用いる。内容を省略し、「どうもどうも」と重ねて用いることも多い。
    1. [初出の実例]「いやどうも倉瀬君、寔に失敬を致しました。大変にお待せ申して」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一六)
  6. ⑤ あいまいな、または安易な挨拶のことばとして用いる。
    1. [初出の実例]「貴方、先日は如何(ドウ)も。熱いのね。姉さん」(出典:多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉後)

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