どうやら(読み)ドウヤラ

デジタル大辞泉 「どうやら」の意味・読み・例文・類語

どう‐やら

[副]
十分また完全ではないが、なんとか。どうにか。「どうやら完成までこぎつけた」
確実ではないが、なんとなく。「どうやら明日は雨らしい」
[類語](1まあまあまあよっぽどかなりなかなかわりあいわりかたわりかし割に比較的まずまずどうにかこうにかどうかこうかどうやらこうやら曲がりなりにもかすかすなんとかかんとかなんとかようやっとどうにかそこそこかろうじて辛くもそれなりやっとやっとこさようやくあやうく危なく増し次善セカンドベストベター及第無難ほどほど捨てたものではない満更まんざらでもないまだしもまだえんやらやっとやっとのことでようようすんでのところ間一髪かつがつすんでのことすんでにあわや九死に一生を得るすれすれいまだしいま不徹底不十分及ばずながら不全不完全どうなりこうなり一応急場しのぎ当座しのぎ一時しのぎその場しのぎ/(2恐らく多分大抵

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精選版 日本国語大辞典 「どうやら」の意味・読み・例文・類語

どう‐やら

〘副〙 (副詞「どう」に助詞「やら」が付いてできたもの) 一つ行為状態が、まがりなりに成立するという判断を示す。
① 完全にではないが、どうにか。何とか。
歌舞伎傾城壬生大念仏(1702)中「お名残惜しい。どうやら涙がこぼるる」
② 確実ではないが、恐らく。何となく。
狂言記仏師(1660)「ころわいはよいが、まちっとどふやらおてもとがわるい。なをしてもらを」
咄本・鹿の子餠(1772)雷「けふはどうやら降りさうな空」

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