よもや(読み)ヨモヤ

デジタル大辞泉 「よもや」の意味・読み・例文・類語

よも‐や

[副]副詞よも」に助詞」を付けて意味を強めたもの》
万が一にも。いくらなんでも。「よもや負けることはあるまい」
(あとに推量表現を伴って)きっと。たぶん。
「―張替ぐらゐはわかるだらう」〈滑・虚誕計・後〉
まさか[用法]
[類語]まさか万万万一たとえたといもし仮にもしかよしんばよしやもしも万一ばんいち万が一万万一もしやもしかしたらもしかするとひょっとするとひょっとしたらひょっとしてあるいはもしかしてどうかすると下手すると一つ間違えばことによるとあわよくばまかり間違う万万ばんばん夢かうつつ図らずもはしなくはしなくも思いがけず思いも寄らない思いのほか心外突然唐突案に相違する意表を突く意表予想外意想外ゆくりなくまぐれひょんなひょっとゆくりなし我にもなく期せずして悪くすると事と次第による事によるとともするとややもすれば何かにつけ何かと言えば折に触れてもしくははたまたないし偶然たまさか時としてかも知れない思わず思わず知らず我知らず知らず知らず折もあろうに折悪しく慮外存外望外

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「よもや」の意味・読み・例文・類語

よも‐や

〘副〙 (副詞「よも」に助詞「や」を付けて意味を強めた語)
① (打消の語を伴って) そういうことはほとんどありえないであろうという予測を表わす語。まさか。万が一にも。とても。
※虎寛本狂言・枕物狂(室町末‐近世初)「よもや誠では御座るまいと存て御座るが、すれば真実で御座るか」
確実性の高い予測を表わす語。きっと。多分。恐らく。
浮世草子・本朝桜陰比事(1689)二「いまだ若盛によもや後家立かね申へきと其方が身のために」

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