デジタル大辞泉 「縦や」の意味・読み・例文・類語 よし‐や【▽縦や】 [副]《副詞「よし」+間投助詞「や」から》1 たとえ。かりに。よしんば。「―せつない思をしても」〈鴎外・雁〉2 ままよ。どうなろうとも。「流れては妹背の山の中に落つる吉野の河の―世の中」〈古今・恋五〉[類語](1)たとえ・たとい・もし・仮に・もしか・よしんば・もしも・万一まんいち・万一ばんいち・万が一・万万一・もしや・もしかしたら・もしかすると・ひょっとすると・ひょっとしたら・ひょっとして・あるいは・もしかして・どうかすると・下手すると・一つ間違えば・ことによると・あわよくば・まかり間違う・よもや・まさか・万万ばんばん・夢か現うつつか・図らずも・はしなく・はしなくも・思いがけず・思いも寄らない・思いのほか・心外・突然・唐突・案に相違する・意表を突く・意表・予想外・意想外・ゆくりなく・まぐれ・ひょんな・ひょっと・ゆくりなし・我にもなく・期せずして・悪くすると・事と次第による・事によると・ともすると・ややもすれば・何かにつけ・何かと言えば・折に触れて・もしくは・はたまた・ないし・偶然・たまさか・時として・かも知れない・思わず・思わず知らず・我知らず・知らず知らず・折もあろうに・折悪しく・慮外・存外・望外 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「縦や」の意味・読み・例文・類語 よし‐や【縦や】 〘 副詞 〙 ( 副詞「よし」に助詞「や」の付いてできたもの )① 不満足ではあるが、やむをえないと考えて、放任・許容するさま。まあいい。ままよ。仕方がない。[初出の実例]「流れてはいもせの山の中におつる吉野の河のよしや世の中〈よみ人しらず〉」(出典:古今和歌集(905‐914)恋五・八二八)② 逆接の仮定条件を表わす語。もし。かりに。たとい。万一。よしんば。[初出の実例]「島はよしやつらい所でも、鬼の栖む所ではございますまい」(出典:高瀬舟(1916)〈森鴎外〉) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by