デジタル大辞泉
「仮に」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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かり‐に【仮に】
- 〘 副詞 〙 ( 形容動詞「かりなり」の連用形から。→仮(かり) )
- ① ほんの一時的に。まにあわせとして。しばらく。臨時に。
- [初出の実例]「是れ虚邪世尊の弁才を具足して、権(カリニ)此の理を説きたまふとや為む」(出典:守護国界主陀羅尼経平安中期点(1000頃))
- 「あれにまします宮人の、烏帽子を暫し仮に着て」(出典:謡曲・道成寺(1516頃))
- ② 実意もなく。いいかげんに。気軽に。かりそめに。
- [初出の実例]「三嶋江の入江の薦を苅爾(かりニ)こそ吾をば君は思ひたりけれ」(出典:万葉集(8C後)一一・二七六六)
- ③ 仮定条件句の中で、現実でない事柄を前提とするときに用いる。
- (イ) 後に順接の語を伴って用いる。もしも。
- [初出の実例]「かりにいまこの文をひろげざらましかば、この事を知らんや」(出典:徒然草(1331頃)一五七)
- (ロ) 後に逆接の語を伴って用いる。たとえ。
- [初出の実例]「仮令(カリニ)金玉を饒(ゆた)かにして堂に満つれども、衰残の老病を免(の)がれ難し」(出典:私聚百因縁集(1257)五)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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