仮に(読み)カリニ

デジタル大辞泉の解説

かり‐に【仮に】

[副]
一時の間に合わせに物事をするさま。暫定的に。「仮に糊(のり)で補強しておく」
仮定を表す。もし。「仮に僕がだったらそうするだろう」

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大辞林 第三版の解説

かりに【仮に】

( 副 )
そうだと仮定して。もしも。
(順接の条件表現を伴って)万が一。 「 -失敗したらどうする」
(逆接の条件表現を伴って)たとえ。 「 -招待されても出席する気はない」
間に合わせに。一時的に。 「 -これを着ていて下さい」
いいかげんに。かりそめに。 「 -こそ我をば君は思ひたりけれ/万葉集 2766

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精選版 日本国語大辞典の解説

かり‐に【仮に】

〘副〙 (形容動詞「かりなり」の連用形から。→仮(かり))
① ほんの一時的に。まにあわせとして。しばらく。臨時に。
※守護国界主陀羅尼経平安中期点(1000頃)「是れ虚邪世尊の弁才を具足して、権(カリニ)此の理を説きたまふとや為む」
※謡曲・道成寺(1516頃)「あれにまします宮人の、烏帽子を暫し仮に着て」
② 実意もなく。いいかげんに。気軽に。かりそめに。
※万葉(8C後)一一・二七六六「三嶋江の入江の薦を苅爾(かりニ)こそ吾をば君は思ひたりけれ」
③ 仮定条件句の中で、現実でない事柄を前提とするときに用いる。
(イ) 後に順接の語を伴って用いる。もしも。
※徒然草(1331頃)一五七「かりにいまこの文をひろげざらましかば、この事を知らんや」
(ロ) 後に逆接の語を伴って用いる。たとえ。
※私聚百因縁集(1257)五「仮令(カリニ)金玉を饒(ゆた)かにして堂に満つれども、衰残の老病を免(の)がれ難し」

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