どっさり(読み)ドッサリ

デジタル大辞泉 「どっさり」の意味・読み・例文・類語

どっさり

[副]
数量の多いさま。たくさん。「お菓子がどっさり(と)ある」
重い物が落ちる音を表す語。どさり。「荷物が棚からどっさり(と)落ちた」
[類語]たんとごまんとわんさとうんとふんだんたっぷり一杯たくさん多く多い数数かずかず多数数多すうた無数多量大量大勢おおぜいおびただしいあまた多多いくらもいくらでもざらにごろごろ十二分に豊富に腐るほどしこたまたんまり仰山ぎょうさんなみなみ十分しっかりがっつり大挙多勢多人数大人数衆人莫大膨大巨万豊か潤沢無尽蔵山ほど盛り沢山がっぽりがっぽがっぽ多め幾多過多最多多作多め数知れない数知れぬ数え切れない十指に余る枚挙にいとまがない掃いて捨てるほど

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「どっさり」の意味・読み・例文・類語

どっさり

[1] 〘副〙 (「と」を伴っても用いる)
① 重い物が落ちたり倒れたりぶつかったりする音やそのさまを表わす語。人を斬り倒すときにもいう。
咄本・軽口出宝台(1719)四「何かはしらず、表の隔子(かうし)物見より、障子を打やぶりて、どっさりと落(おつ)る」
※咄本・気のくすり(1779)土手「うしろから大男がひっこぬいて、肩先をどっさり切る」
② (重くて手ごたえのある意から) 数量の多いさま、たくさんあるさまを表わす語。どっしり。
※合巻・翻案道中双六(1821)「今夜はどっさりつもりさうじゃ」
③ 重々しく落ちついているさまを表わす語。どっしり。
洒落本・意妓口(1789‐1801頃)二「どっさりしていいものは、せうばいやの大がみさまと大道臼じゃアねへかっ」
[2] 〘名〙 近世上方語で、義太夫のトリ語りの異称一座座長。現代の上方語では、寄席芸人の真打のこと。落語席では最後の一つ前に出演する。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android