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ハプニング ハプニング happenings

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハプニング
ハプニング
happenings

偶発的事件,出来事の意。現代芸術の各分野で試みられている表現運動の一つ。美術では,ポップ・アートニューリアリズムなど行動的な芸術運動における一表現手段として試みられている。 1959年ニューヨークのルーベン画廊で行われた「6つの部分からなる 18のハプニング」に始る言葉で,主催者の一人 A.カプローの命名によるもの。

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デジタル大辞泉の解説

ハプニング(happening)

思いがけない出来事。突発的な事件。
偶然的な出来事を呈示し、その効果を追求する音楽家美術家の前衛的芸術運動。1950年代末期から1960年代、米国を中心に展開。

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百科事典マイペディアの解説

ハプニング

偶発的な出来事の意味。美術においてはアランカプローがその創始者といわれているが,その萌芽はすでにロシアアバンギャルドダダ未来派の人々の活動にうかがえる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ハプニング【happening】

一回性の行為を中核とした表現形式を指す。〈偶発的なできごと〉を意味する日常的な英語であるが,1960年代,とくにアメリカの美術家たちが,表現の新しい領域として〈アクション〉に注目したとき,〈ハプニング〉は独特の響きをもつ美術用語となった。命名者はA.カプローで,1959年ニューヨークのルーベンReuben画廊で《六つの部分からなる18のハプニング》を発表したとき,この語が用いられた。三つの部屋で,光,映像,言葉,オブジェなどを伴って,多くの参加者がさまざまな行為を行った。

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大辞林 第三版の解説

ハプニング【happening】

思いがけない出来事。偶発的な事件。 「 -が生じる」
意表をついた出来事がもたらす表現効果を積極的に追求する芸術活動。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ハプニング
はぷにんぐ
happening

1960年代に、アメリカを中心に、音楽や美術などの領域の芸術家たちが行った、偶然的な行為やできごとを呈示する芸術。さまざまな芸術ジャンルの要素を同時に含みながら、既成のどのジャンルにも分類されないという性質をもつ。現在ではパフォーマンスのなかの一つの特殊な傾向と考えられるようになっている。具体的には、無意味な言語を発声したり、バケツにくんだ水をもう一つのバケツに移したり、あるポーズで一定時間動かずにいたりする、あるいは、これらの対応関係をあらかじめ定めずに、同一会場内で同時進行させるなどの行為が行われる。固定した形をとらず、1回限りの偶然的なできごとであること、行為者が登場人物に扮(ふん)して演技をするのではないという点で、演劇や他のパフォーマンスから区別される。ホールや美術館の外の空間で行われることもあり、コンセプチュアル・アートconceptual artとも関係をもっている。[庄野 進]

歴史

この原型は、1952年にジョン・ケージらによって行われた朗読、音楽、舞踊、映画とスライドの上映などが同時進行する催しであった。すなわち、自然や日常生活のなかで生ずるできごとのように、芸術家によって意図されたものではない、無目的的な、聴覚的、視覚的、運動感覚的なできごとの呈示が強調されたのである。
 これはアメリカの芸術家たちに大きな影響を与えたが、こうした動きが本格的に展開されたのは1950年代末からで、ニューヨークが舞台となった。ケージに学んだカプローは、1959年に『六つの部分から成る18のハプニング』を行い、身体の動き、音響、スライド、カンバスに色彩を塗る行為などを呈示した。ハプニングの名称はこれに由来する。ほかにもブレクトGeorge Brecht(1925― )、ナム・ジュン・パイク、ハンセンAl Hansen(1927―1995)、ヒギンズDick Higgins(1938―1998)ら、ケージに学んだ芸術家たちを中心に、同様の催しが以後次々と行われた。これらの芸術家たちは、マチューナスGeorge Maciunas(1931―1978)を中心とした「フルクサス」Fluxusというグループを形成していった。小野洋子(1933― )、ヤングLa Monte Young(1935― )らがグループの中心であったが、明確な組織体ではなく、ボイスJoseph Beuys(1921―1986)、フィリウRobert Filliou(1926―1987)、フォステルWolf Vostell(1932―1998)、小杉武久(たけひさ)(1938― )、靉嘔(あいおう)(1931― )ら、ヨーロッパや日本の芸術家たちも深い関係をもっていた。ただし、グループの活動にはダダイズム的な傾向や表現的色彩の濃いものも多く、ハプニングだけが行われたわけではない。また、日本の赤瀬川原平(げんぺい)(1937―2014)らの「ハイレッドセンター」もハプニング的な活動を行った。しかし、1970年代に入ると、この傾向は急速に影を潜めてしまった。[庄野 進]
『C・トムキンズ著、中原佑介・高取利尚訳『花嫁と独身者たち』(1972・美術出版社) ▽トーマス・ケライン、ジョン・ヘンドリックス編、ワタリウム美術館訳『フルクサス』(1994・クレオ) ▽塩見允枝子著『フルクサスとは何か?――日常とアートを結びつけた人々』(2005・フィルムアート社) ▽赤瀬川原平著『東京ミキサー計画――ハイレッド・センター直接行動の記録』(ちくま文庫)』

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世界大百科事典内のハプニングの言及

【パフォーマンス】より

…〈演奏〉〈上演〉〈実行〉〈性能〉などの通常の意味とは別に,既存のジャンルや枠組みから外れた芸術や社会行為を指す非常に幅広い概念。〈パフォーミング・アーツ〉(舞台芸術,上演芸術)から区別された意味での〈パフォーマンス・アート〉は,1950~60年代の〈ハプニング〉や〈イベント〉の延長線上にあり,今日ではこれらを含めて〈パフォーマンス〉ないしは〈パフォーマンス・アート〉と呼ぶことが多い。ハプニングやイベントは,既成の様式やジャンルを解体する〈反芸術〉であり,1910年代のイタリアの未来派ダダの影響を受けている。…

【フルクサス】より

…1960年代に,ハプニングを表現形態として活動を行った国際的な芸術家のグループ。名称はラテン語に基づき〈流体の〉〈崩壊途上の〉などの意。…

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