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ポーランド文学 ポーランドぶんがく Polish literature

3件 の用語解説(ポーランド文学の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ポーランド文学
ポーランドぶんがく
Polish literature

ポーランド語で書かれた文学作品の総称。幾世紀にもわたって常に国家の存亡という最も重大な問題をかかえてきた民族にあっては,文学もまた絶えずこの問題にかかわらざるをえなかった。そのために唯美主義教養主義,あるいは心理小説短編小説芸術至上主義など,いわば国家の長期安定が発達や洗練の必須条件であるものに関しては,発展が遅れたともみられている。

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世界大百科事典 第2版の解説

ポーランドぶんがく【ポーランド文学】

10世紀末キリスト教を受け入れたポーランドでは,まずラテン語の文学が成立し,ルネサンスまで続いた。ガル・アノニム,W.カドウベクの年代記,ドウゴシュの《ポーランド編年史》,聖人伝など宮廷と教会の必要に応える実用的性格をもった作品を残した。ポーランド語による口承文学は,キリスト教以前からあったことが知られるが,記述されたものとしては,14世紀以後の宗教的な文献が最初で,それらはポーランド語が礼拝や祈禱に入るにつれて現れたものである(最古の作品は賛美歌《ボグロジツァ(神の母)》)。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ポーランド文学
ぽーらんどぶんがく

16世紀の政治的黄金時代にポーランドは、レイとコハノフスキを生んで文化的にも黄金時代を迎えた。レイは「ポーランド文学の父」とよばれ、またコハノフスキは中世スラブ最大の詩人である。第二の黄金時代は19世紀の前半に訪れた。この最大の黄金時代にはミツキェビッチスウォワツキクラシンスキらの偉大なロマン派詩人が登場する。彼らは亡命先にあって、分割され独立を失った祖国への愛を詩に結晶させた。ロマン主義ノルビッドを最後に「実証主義」にとってかわられる。19世紀中葉に始まった「実証主義」は国民経済の振興と教育の普及をスローガンにし、19世紀後半に至ってシェンキェビッチオジェシュコバプルスらを輩出して理想主義写実主義の全盛時代を迎える。しかし彼らの文学的創造の基礎にあったものはやはり独立回復への祈念であった。
 19世紀末から第一次世界大戦直前にかけてクラクフ市を中心に新しい文学運動「若きポーランド」が展開される。西欧文学の影響のもとに、この運動は自然主義、象徴主義、印象主義など、さまざまな形をとったが、しかし芸術の自律性と個人の復権を一致して主張したのだった。詩のカスプロビッチ、スタフ、レシミャン、戯曲のウィスピヤンスキ、小説のジェロムスキ、レイモントらがその代表である。とくにジェロムスキの作品はこれまでにない社会性を示した。大戦間期には雑多な流派が入り乱れ、詩では未来派、前衛派、グループ「スカマンデル」などがあった。とくにグループ「スカマンデル」は穏健だが自由な詩風を導入し、トゥービム、スウォニムスキ、イワシュキェビッチらの優れた詩人を多く生んだ。小説では一方でビトキェビッチ、シュルツ、ゴンブロビッチら前衛的文学の奇才を生みながらも、ドンブロフスカ、ナウコフスカら伝統的リアリズムが主流を占めた。
 周知のように1939~45年までのナチスによる占領でポーランドは大ぜいの知識人、文化人を失った。戦後生き残った人々による戦争体験の芸術的形象化は、ボロフスキ、アンジェイエフスキらの新進を含む全作家が真っ先に取り組んだ問題であった。しかしやがて、いわゆる「スターリン体制」の強化による暗黒の時代は作家たちを統制したが、彼らの自由を追求するペンを完全に折るには至らず、その壁はすこしずつ破られ、1957年以降に大幅に文学は息を吹き返した。社会主義リアリズムは形骸(けいがい)化したものの、権力との対立はさまざまな形で火を吹いた。そのなかにあっても小説のブランディス、コンビツキ、詩のルジェビッチ、ヘルベルト、シンボルスカらの活躍は目覚ましく、テーマやスタイルでも他の社会主義国にみられない多様性を示した。戯曲で現代を鋭く風刺したムロジェク、世界的なSF作家として評価高いレム、詩人バランチャクらが国を離れた。しかし全国的な盛り上がりをみせ、国際的な注目を集めた「連帯」運動から戒厳令、自由民主主義体制への移行(1989)までの激動期のあと、沈滞した文化活動全般に新たな芽吹きが期待されている。[吉上昭三・長谷見一雄]

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