忌(漢字)

普及版 字通「忌(漢字)」の解説


常用漢字 7画

[字音]
[字訓] いむ・つつしむ

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は己(き)。〔説文〕十下に「惡するなり」とあり、忌避・妬忌のように用いる。もと戒慎の意であったらしく、金文の〔叔夷(しゆくいはく)〕「少心忌」、〔(ちんぼうき)〕「鬼(きよういん)し、襄(じやうきよう)忌す」のように、神事につかえる心情をいう語である。〔(そはく)〕に字を「畏」に作る。は〔説文〕三上に「誡なり」とあり、その敬忌する意より畏忌・忌憚の意となった。国語の「いむ」も「斎む」から「忌む」へ語義が展開したもので、忌の字義の展開と似たところがある。

[訓義]
1. つつしむ、おそれる、いましめる。
2. いむ、にくむ、きらう。
3. タブーとする、さける。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕忌 イム・オソル・ニクム・カナシ・オソシ・オコル・ユルシ・ウラム 〔字鏡集〕忌 ウヤマフ・オソル・イム・トトム・ニクム・オコル・ユルシ・アシ・カナシ

[語系]
忌・giは同音。〔説文〕三上に「は忌なり」とあって三字同義。またgigiue、戒kekも声義近く、みな畏の意がある。

[熟語]
忌畏・忌・忌厭・忌悪・忌害・忌・忌月・忌忤・忌・忌刻・忌剋・忌恨・忌妻・忌斎・忌祭・忌歳・忌恣・忌視・忌疾・忌日・忌辰・忌慎・忌制・忌憎・忌俗・忌憚・忌忍・忌避・忌服
[下接語]
畏忌・違忌・陰忌・怨忌・回忌・悍忌・忌・疑忌・驕忌・禁忌・敬忌・険忌・嫌忌・鉗忌・厳忌・顧忌・猜忌・讒忌・私忌・疾忌・周忌・忌・疎忌憎忌・俗忌・多忌・妬忌・忍忌・年忌・辟忌・

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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