臆病(読み)オクビョウ

デジタル大辞泉 「臆病」の意味・読み・例文・類語

おく‐びょう〔‐ビヤウ〕【臆病】

[名・形動]ちょっとしたことにも怖がったりしりごみしたりすること。また、そのような人や、そのさま。「臆病な子猫」「臆病者」
[類語]こわがり小心小胆怯懦きょうだ怯弱きょうじゃく腰抜け意気地いくじなし弱虫弱者敗者懦夫・臆病者・張り子の虎・苛められっ子・味噌っ滓泣き虫気弱きよわ内気弱気引っ込み思案内弁慶陰弁慶大人しい肝が小さい肝っ玉が小さい小心翼翼弱腰薄弱惰弱柔弱軟弱優柔不断やわやわ弱弱しい女女しい弱音を吐く音を上げる悲鳴を上げる気が弱い腰が弱い煮え切らない温順柔順従順温柔温良順良素直穏和おだやか物静かおとなしやか控えめ優しい内向的人見知りしんねりむっつりシャイまどろっこいまだるっこい手ぬるい生ぬるいのろ臭い間怠まだる間怠まだるこしいうやむやあやふや漠然おぼろげ曖昧どっちつかず要領を得ないぬらりくらりぬらくらのらりくらりのらくらぼやかす無節操洞ヶ峠言を左右にする言葉を濁す心静か安らか安穏のどか悠長悠然悠悠悠揚浩然どっしり気長伸び伸び伸びやかのんびり屈託無い自然体のんどりしなやかしとやかなよやかなよなよしっとり物柔らか静静しずしずソフトおっとり婉然えんぜんしおらしい閑語たおやかナイーブ心優しい柔和温雅鷹揚おうよう静心しずこころ従容しょうよう悠悠閑閑おおどかつつましい奥ゆかしい泰然自若平静冷静しみじみしっぽりしんみり静まる温顔温容春風駘蕩たいとう穏便粛粛静謐せいひつ静粛

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精選版 日本国語大辞典 「臆病」の意味・読み・例文・類語

おく‐びょう‥ビャウ【臆病】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. ちょっとしたことにでも恐れおののくこと。気の小さいこと。また、そのようなさま。あるいは、そのような人。小心。
    1. [初出の実例]「者は極(いみじ)き臆病の者よ。我が出たりつるを見て、持たりつる大刀(たち)をも落しつ許こそ篩(ふる)ひつれ」(出典今昔物語集(1120頃か)二八)
  3. ( ━する ) だしぬけの出来事によって、すっかり慌て驚くこと。危機的な状態にあって、気おくれや気落ちをすること。
    1. [初出の実例]「我をくびるとよむ也けりとおぼしけり。臆病にやがてたえいり給へば」(出典:大鏡(12C前)二)

臆病の補助注記

文明本節用集に「臆病 未練之義」とある。

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普及版 字通 「臆病」の読み・字形・画数・意味

【臆病】おくびよう

小胆。

字通「臆」の項目を見る

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