隔靴掻痒(読み)カッカソウヨウ

デジタル大辞泉 「隔靴掻痒」の意味・読み・例文・類語

かっか‐そうよう〔カククワサウヤウ〕【隔靴××痒】

《「無門関」序から。靴の上から足のかゆいところをかく、の意》思うようにならないで、もどかしいこと。核心にふれないで、はがゆいこと。「隔靴掻痒の感」
[類語]かりかりじりじりやきもきむしゃくしゃむずむずうずうず苛立つじれる苛つく業を煮やす痺れを切らす歯痒いじれったいもどかしい辛気臭い苛立たしいまだるっこいまどろっこい躍起いらいら荒れる荒らすすさむすさぶ焦慮苛立ち焦燥焦るせく急き込む気が急く逸るテンパる焦心尖る手ぬるい生ぬるいのろ臭い間怠まだる間怠まだるこしい煮え切らないうやむやあやふや漠然おぼろげ曖昧どっちつかず要領を得ないぬらりくらりぬらくらのらりくらりのらくらぼやかす無節操洞ヶ峠言を左右にする言葉を濁す小心弱気引っ込み思案気弱内弁慶陰弁慶臆病大人しいこわがり内気怯懦きょうだ怯弱きょうじゃく意気地なし小胆小心翼翼弱腰薄弱惰弱柔弱軟弱優柔不断柔いやわ弱弱しい女女しい弱音を吐く音を上げる悲鳴を上げる気が弱い腰が弱い肝が小さい肝っ玉が小さい

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精選版 日本国語大辞典 「隔靴掻痒」の意味・読み・例文・類語

かっか‐そうよう カククヮサウヤウ【隔靴掻痒】

〘名〙 (はいた靴(くつ)の上から、かゆいところをかくの意から) 思いどおりにいかなくて、はがゆくじれったいこと。物事が不徹底で、核心にふれないこと。かっか。→靴(くつ)を隔てて痒(かゆ)きを掻(か)く
※立会略則(1871)〈渋沢栄一〉序「或は遺漏ありて看者尚隔靴掻癢の患あらんことを恐れ」

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