うずうず(読み)ウズウズ

デジタル大辞泉 「うずうず」の意味・読み・例文・類語

うず‐うず

[副](スル)
ある行動をしたくて、じっとしていられないさま。むずむず。「遊びに行きたくて、うずうずしている」
うずくような鈍い痛みを感じるさま。
「十吉は―痛む頸筋を押さえたまま」〈三重吉小鳥の巣〉
小声不平などを言うさま。
「何をそんなとこで―いうとるんか」〈野間真空地帯
[類語]いらいらかりかりじりじりやきもきむしゃくしゃむずむず苛立つじれる苛つく業を煮やす痺れを切らす歯痒いじれったいもどかしい辛気臭い苛立たしいまだるっこいまどろっこい躍起隔靴掻痒荒れる荒らすすさむすさぶ焦慮苛立ち焦燥焦るせく急き込む気が急く逸るテンパる焦心尖るまどろっこい手ぬるい生ぬるいのろ臭い間怠まだる間怠まだるこしい煮え切らないうやむやあやふや漠然おぼろげ曖昧どっちつかず要領を得ないぬらりくらりぬらくらのらりくらりのらくらぼやかす無節操洞ヶ峠言を左右にする言葉を濁す小心弱気引っ込み思案気弱内弁慶陰弁慶臆病大人しいこわがり内気怯懦きょうだ怯弱きょうじゃく意気地なし臆病小胆小心翼翼弱腰薄弱惰弱柔弱軟弱優柔不断柔いやわ弱弱しい女女しい弱音を吐く音を上げる悲鳴を上げる気が弱い腰が弱い肝が小さい肝っ玉が小さい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「うずうず」の意味・読み・例文・類語

うず‐うず

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 虫などがうごめくさま。
軍隊病(1928)〈立野信之〉三「軍医の肥えた柔い掌が、うずうずと背中を這った」
② はれものなどの痛みを鈍く感じるさま。
※小鳥の巣(1910)〈鈴木三重吉〉下「十吉はうずうず痛む頸筋を押へた儘(まま)
③ なにかがしたくてたまらない気持が動くさま。また、精神的な刺激で、じっとしていられない気持が出てくるさま。むずむず。
浮世草子・風流曲三味線(1706)一「若盛にうづうづとしてくらしぬ」
④ 小声で、ひとりごとや不平を言うさま。ぐずぐず。
※真空地帯(1952)〈野間宏〉六「何をそんなとこでうずうずいうとるんか」

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