物物しい(読み)モノモノシイ

デジタル大辞泉 「物物しい」の意味・読み・例文・類語

ものもの‐し・い【物物しい】

[形][文]ものもの・し[シク]
1 重々しくきびしい。いかにもいかめしい。また、大げさである。「―・い警備」「―・いいでたち」
2 容姿・態度などが、堂々としている。威厳がある。
「大納言殿は―・しう清げに」〈枕・一〇四〉
[派生]ものものしげ[形動]ものものしさ[名]
[類語]厳めしい・厳か・厳粛・粛粛・厳然・森厳・荘厳・荘重・重厚・重重しい・厳として・厳げん・重量感・どっしり・ずっしり・ずしり・ずしっと・どっかと・がっしり・重み・広量・堂堂・大度・太っ腹・マッシブ・存在感・睥睨へいげい・厳しい・厳格・厳重・厳酷・厳正・冷厳・峻厳しゅんげん・峻烈しゅんれつ・苛酷・険しい・辛辣しんらつ・粛・粛然・貫禄・威厳・威徳・尊厳・威儀・権威・威信・威名・威望・名望・威光・威力・権力・勢威・重圧・凄すごみ・脅威・威圧・威風・威風堂堂・威容・偉容・英姿・雄姿・勇姿・仰仰しい・ご大層・息が詰まる・大風呂敷を広げる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「物物しい」の意味・読み・例文・類語

ものもの‐し・い【物物】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]ものものし 〘 形容詞シク活用 〙
  2. ① おごそかである。堂々としている。立派である。
    1. [初出の実例]「宮は、〈略〉ものものしき顔してゐ給へり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開下)
  3. ② 大げさで気にくわない。ぎょうぎょうしい。こしゃくである。
    1. [初出の実例]「あらものものしやおのれらよ、先に手並みは知るらんものをと、太刀取り直し立ったる気色、誉めぬ人こそなかりけれ」(出典:謡曲・夜討曾我(1480頃))
  4. ③ 物事への対応が大げさでおもおもしい。
    1. [初出の実例]「其敷物は、品柄から云っても、また来客を待ち受ける準備としても、物々(モノモノ)しいものであった」(出典:明暗(1916)〈夏目漱石〉一八三)

物物しいの語誌

( 1 )類義語「ことごとし」との差異については、「ことごとし」が美的でない、好ましくないものを指すことが多いのに対し、「ものものし」は、美的な、良いものを指す。
( 2 )①の意で中世期に、武士が強そうに武装したさまをいうようになると、それを見て大げさだと感じるところから②の意が生じたと思われる。

物物しいの派生語

ものものし‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

物物しいの派生語

ものものし‐さ
  1. 〘 名詞 〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...

重陽の用語解説を読む