睥睨(読み)ヘイゲイ

デジタル大辞泉 「睥睨」の意味・読み・例文・類語

へい‐げい【××睨/××倪】

[名](スル)
にらみつけて勢いを示すこと。「天下を―する」
横目でじろりとにらみつけること。
「眼は限られたる暗き壁を―し」〈透谷楚囚之詩
[類語]睨み睨むにらみつけるねめつけるにらみ合うにらみ返す見る

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精選版 日本国語大辞典 「睥睨」の意味・読み・例文・類語

へい‐げい【睥睨・俾倪】

  1. 〘 名詞 〙 横目でにらむこと。流し目で見ること。また、にらみつけて勢いをしめすこと。見さげること。〔黒本本節用集(室町)〕
    1. [初出の実例]「徂徠以豪邁之資、睥睨一世」(出典先哲叢談(1816)五)
    2. 「人々を睥睨(ヘイゲイ)するかのやう」(出典:破戒(1906)〈島崎藤村〉一〇)
    3. [その他の文献]〔史記‐信陵君伝〕

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普及版 字通 「睥睨」の読み・字形・画数・意味

【睥睨】へいげい

にらむ。うかがう。〔顔氏家訓、誡兵〕宮を睥睨し、災を幸(ねが)ひを樂(ねが)ひ、首として亂を爲し、善良を(くわご)す。

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