辛辣(読み)しんらつ

精選版 日本国語大辞典 「辛辣」の意味・読み・例文・類語

しん‐らつ【辛辣】

〘名〙 (形動)
① 味がきわめてからいこと。また、そのさま。
庭訓往来(1394‐1428頃)「御斎汁者、豆腐羹、辛辣羹、雪林菜」 〔酉陽雑俎‐巻一八〕
② 非常に手きびしいこと。また、そのさま。
四河入海(17C前)二〇「民を治するに、辛辣に威を以てしてはわるかるべきぞと云て」
硝子戸の中(1915)〈夏目漱石〉一「自分神経を相当に刺戟し得る辛辣(シンラツ)記事

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デジタル大辞泉 「辛辣」の意味・読み・例文・類語

しん‐らつ【辛辣】

[名・形動]《舌をひりひりさせるほどからい意から》言うことや他に与える批評の、きわめて手きびしいさま。「辛辣をきわめる」「辛辣な風刺漫画」
[派生]しんらつさ[名]
[類語]手厳しい痛烈シビア厳しいきつい厳格厳重厳酷厳正冷厳峻厳しゅんげん峻烈しゅんれつ苛酷かこくこく容赦ようしゃない仮借かしゃくない険しい鋭い激しいひどい手痛い手ひどいこっぴどいびしっと過激ラジカルすさまじい強烈猛烈激烈熾烈しれつ苛烈かれつ激甚急激激越矯激きょうげきドラスチックファナティック先鋭烈烈強いどぎついすごいものすごいはなはだしい桁外れ桁違い並外れ格段著しい強力強大無敵最強力強い手強い凄烈凄絶壮烈壮絶悲壮荒荒しい荒っぽい大荒れ猛然荒らか威烈猛に

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普及版 字通 「辛辣」の読み・字形・画数・意味

【辛辣】しんらつ

甚だしくからい。〔酉陽雑俎、広動植、木胡椒國(まかだこく)に出づ。呼んで昧履(まいりし)と爲す。~形は椒に似たるも、至りて辛辣なり。

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