厳重(読み)ゲンジュウ

  • げんじゅう ‥ヂュウ
  • げんじゅう〔ヂユウ〕
  • げんじょう
  • げんじょう ‥ヂョウ
  • げんじょう〔ヂヨウ〕
  • げんちょう
  • 厳▽重

デジタル大辞泉の解説

[名・形動]
いいかげんにせず、きびしい態度で物事に対処するさま。「戸締まりを厳重にする」「厳重な監視」「厳重に抗議する」
おごそかなさま。いかめしいさま。また、霊験あらたかなさま。
「其の荘厳(しゃうごん)、微妙(みめう)にして―なること限りなし」〈今昔・一・三一〉
[派生]げんじゅうさ[名]
[名・形動ナリ]《「げんちょう」とも》「げんじゅう(厳重)」に同じ。
「神感のおこるを―にして、掲焉(けちえん)も莫大なり」〈曽我・四〉

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大辞林 第三版の解説

形動 [文] ナリ 
きびしく事に当たるさま。 -な検査 -に警戒する
おごそかなさま。いかめしいさま。 其の荘厳微妙にして-なる事限りなし/今昔 1 古くげんじょうとも
[派生] -さ
名 ・形動ナリ
げんちょうとも
げんじゅう(厳重)に同じ。 臨幸の-なる事も侍らむに/増鏡 新島守

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (形動)
① おごそかなこと。いかめしい様子。おそれおおいさま。げんじょう。
※今昔(1120頃か)一「伽藍を建立して一百余院の精舎を造る。其の㽵厳微妙にして厳重なる事无限し」
※浄瑠璃・出世景清(1685)一「手斧始(てをのはじめ)の其ぎしき、けんぢうにこそつとめけれ」
② きびしいこと。ぬかりのないさま。厳密。厳格。げんじょう。
※太平記(14C後)二四「武家斯くの如く申沙汰する上は、公家何ぞ異議に及ぶべきとて、已に事厳重(ゲンヂウ)なりしかば」
※島崎金次郎宛大田南畝書簡‐享和元年(1801)五月二五日「船は四艘にて、一艘に銅凡六万斤程積入れ出帆いたさせ申、船は五百石、四百石位之船にて、銅座役人より送状をわたし、船中相改候処、船子共平伏いたし厳重成事也」
③ (━する) 尊びおもんじること。〔漢書‐郭解伝〕
④ 神仏の霊験があらたかな様子。げんじょう。
※中右記‐天仁元年(1108)九月一八日「恒例八ケ仏神事尽以断絶、厳重数代法文皆以紛失、誠所驚聞食也」
[補注]「重」の漢音はチョウで、ジュウは慣用音。ゲンジョウと読む場合のジョウはチョウの連濁である。「色葉字類抄」「文明本節用集」などから、中世まではゲンチョウ、または、ゲンジョウと読むべきかと思われるが、確例以外は便宜上この項に収めた。「日葡辞書」前後からゲンジュウの形も多くなり、近世以降はそれが一般化した。→げんちょう(厳重)
〘名〙 (「ちょう」は「重」の漢音。「げんぢょう」とも)
※実隆公記‐延徳元年(1489)一〇月三日「右頭中将等禁裏之厳重予申沙汰之遣了。武家厳重自前亜相方申出送之」
※色葉字類抄(1177‐81)「厳重 ケンテウ」
※詩学大成抄(1558‐70頃)二「げん重(デウ)きぶうはげしい心ぞ」

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