ずっしり(読み)ズッシリ

デジタル大辞泉 「ずっしり」の意味・読み・例文・類語

ずっしり

[副](スル)
きわめて重いさま。また、重そうなさま。ずしり。「ずっしり(と)した銅像」「その一言ずっしりと胸にこたえた」
重厚で威厳のあるさま。どっしり。「ずっしり(と)構える」「ずっしり(と)した風貌
重く感じられるほど分量の多いさま。どっさり。
「兼ねて望みの一物。引ったくって主人へ渡せば褒美は―」〈浄・矢口渡
重い物が落ちて響くさま。ずしん
「―と地響がして」〈滑・浮世風呂・二〉
[類語](1ずしりずしっと重い重さ重み重たい重重しい重量持ち重りヘビー重量感どっしりずしりずしっとどっかとがっしり重みマッシブ/(2重厚おごそ厳粛粛粛粛然森厳荘厳そうごん荘重物物しい厳めしい厳として広量堂堂大度太っ腹存在感睥睨へいげい厳しい厳格厳重厳酷厳正冷厳峻厳しゅんげん峻烈しゅんれつ苛酷険しい辛辣しんらつ貫禄威厳威徳尊厳威儀権威威信威名威望名望威光威力権力勢威重圧すご脅威威圧威風威風堂堂威容偉容英姿雄姿勇姿仰仰しいご大層息が詰まる大風呂敷を広げる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ずっしり」の意味・読み・例文・類語

ずっしり

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
  2. 重い物が地ひびきたてて落ちる音、また、重い物を落としたり、置いたりする音などを表わす語。ずしり。ずしん。
    1. [初出の実例]「すっしりと荷をおろしけり夏の風〈菊景〉」(出典:俳諧・三河小町(1702)上)
  3. 物の重いさま、また、いかにも重量感のありそうなさまを表わす語。ずっしと。
    1. [初出の実例]「千両包の木地のだい、まへにずっしりかざらせたり」(出典:浄瑠璃・山崎与次兵衛寿の門松(1718)下)
  4. たくさんあるさま、たくさんあって、重い手ごたえのあるさまを表わす語。多く、持って重く感ずるほどの分量の金についていう。どっさり。
    1. [初出の実例]「兼て望の彼一物。引ったくって主人へ渡せば褒美はずっしり」(出典:浄瑠璃・神霊矢口渡(1770)一)
  5. 重々しく威厳のあるさまを表わす語。どっしり。
    1. [初出の実例]「心静に、身もずっしりとすれば」(出典:敬説筆記(18C前))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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