紅炎[太陽](読み)こうえん[たいよう](英語表記)solar prominence

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「紅炎[太陽]」の意味・わかりやすい解説

紅炎[太陽]
こうえん[たいよう]
solar prominence

プロミネンスともいう。太陽彩層から外へ,炎のように突き出している輝く気体皆既食のときには肉眼でも見える。最初に発見したのは B.バッセニウス (1733) で,1868年 P.ジャンセンや,J.ロッキャー発明による分光器によって日食時以外にも紅炎を見られるようになった。平らに浮んでいる静態紅炎 (→静かな紅炎 ) ,爆発的に吹上げる噴出状紅炎とに分けられ,後者は秒速数百 km速さで,数十万 kmにまで上昇することがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android