
垂(かんすい)なり」とあり、牛のあごの下の垂れ肉をいう。戈(ほこ)の柄を装着する部分のふくらみをも胡という。北方族を胡というのは、頷(あご)の下に瘤(こぶ)を病む風土病があるからだとする説がある。胡にまた大の義がある。「胡(なん)ぞ」は疑問詞系の仮借義。胡考・胡福は
(か)の仮借義である。
と通じ、とおい、ながい、はるか、としより。
字鏡〕胡 太加不(たがふ)〔和名抄〕胡 之太久比(したくび)〔名義抄〕胡 シタクビ・アザケル・イノチ・ナンゾ・イヅクゾ/胡然 イカンゾ/胡爲ナスレゾ 〔字鏡集〕胡 アザケル・イノチ・イカデカ・ナンゾ・シタクビ・イヅクンゾ・ネタム・クツコリ・ミダリ
(害)hat、盍hapと声近く、これらはみな疑問詞として仮借して用いる。
▶・胡狢▶・胡角▶・胡羯▶・胡侃▶・胡雁▶・胡顔▶・胡騎▶・胡姫▶・胡鬼▶・胡
▶・胡
▶・胡教▶・胡琴▶・胡元▶・胡言▶・胡呼▶・胡胡▶・胡語▶・胡
▶・胡行▶・胡寇▶・胡坐▶・胡猜▶・胡子▶・胡市▶・胡児▶・胡鬚▶・胡寿▶・胡臭▶・胡
▶・胡椒▶・胡牀▶・胡縄▶・胡人▶・胡塵▶・胡説▶・胡旋▶・胡然▶・胡
▶・胡
▶・胡僧▶・胡賊▶・胡孫▶・胡談▶・胡地▶・胡蝶▶・胡梯▶・胡狄▶・胡塗▶・胡奴▶・胡桃▶・胡同▶・胡
▶・胡突▶・胡寧▶・胡馬▶・胡白▶・胡貉▶・胡貊▶・胡巫▶・胡舞▶・胡風▶・胡服▶・胡福▶・胡粉▶・胡兵▶・胡餠▶・胡麻▶・胡虜▶・胡盧▶・胡
▶・胡老▶・胡
▶・胡
▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
中国人が初め北方の,のちに西方の異民族を呼んだ語。戦国時代には長城地帯の異民族を,漢代には匈奴(きょうど)をさしたが,南北朝時代以後は主に西トルキスタンのイラン系民族,特にソグド人を意味するに至った。ただし,漢(漢人)と対比させて胡(胡人)をいう場合には,広く非漢人をさす。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…中国,秦・漢ではもっぱら匈奴をさし,シルクロードの往来が盛んになると西域の諸民族を西胡または単に胡と呼び,唐では広く塞外民族をあらわす一方で,特に多くイラン人をさした。深目高鼻・青眼多鬚(たしゆ)の胡賈(こか)・胡商は西方の文物や慣習をもたらして中国文化の世界化に多大の役割をはたし,それは日本にも及んだ。…
※「胡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...