苦り切る(読み)ニガリキル

デジタル大辞泉 「苦り切る」の意味・読み・例文・類語

にがり‐き・る【苦り切る】

[動ラ五(四)]きわめてにがにがしく思う。ひどく不愉快な顔つきをする。「連戦連敗で―・る」「―・った表情」
[類語]嫌い毛嫌い大嫌い食わず嫌いいけ好かない虫が好かないいや気に食わない犬も食わぬ憎い憎らしい憎たらしい憎憎しい苦苦しい腹立たしいいまいましい苦虫を噛み潰したよう眉をひそめる鼻持ちならない忌まわしいいとわしいおぞましいうとましい忌むうとむうとんずる嫌気忌避忌み嫌う煙たがる呪わしいまがまがしいきしょい気色が悪い気味が悪い気味悪い底気味悪い薄気味悪い鳥肌が立つ気持ち悪い虫唾むしずが走る反吐へどが出るきもいグロいおどろおどろしい不気味不快不愉快鼻に付くうっとうしいむかつくむしゃくしゃくしゃくしゃ不興不機嫌薄ら寒いうそ寒い胸が悪い胸糞が悪い心外苛立たしいうらめしいしかめっ面渋面しぶつらしかめるひそめるひそみ顰蹙ひんしゅく苦る辟易うるさい嫌がる嫌気が差すいと蛇蝎視だかつし唾棄倦厭けんえん迷惑身の毛がよだつ総毛立つ背筋が寒くなる背筋が凍るぞっと肌にあわを生じる冷汗三斗

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精選版 日本国語大辞典 「苦り切る」の意味・読み・例文・類語

にがり‐き・る【苦切】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙 非常ににがにがしいと思う。きわめてにがにがしいという様子をする。
    1. [初出の実例]「おとこをばたらすてだてのあるときはにがりきりつつものがたりせよ」(出典:評判記・色道大鏡(1678)四)
    2. 「苦(ニガ)り切った怖ろしい顔色をして」(出典浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一)

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