精選版 日本国語大辞典 「おどろおどろしい」の意味・読み・例文・類語
おどろおどろ‐し・い
① 耳目を驚かすようなさまである。
(イ) ぎょうぎょうしい。おおげさだ。
※続日本紀‐宝亀七年(773)四月一五日・宣命「其(か)の人等の和(にぎ)み安みすべく相言へ。驚呂驚呂之岐(おどロおどロシキ)事行(ことわざ)なせそ」
(ハ) (音、声などが)人を驚かすように大きい。騒々しい。(雨、風などが)激しくすさまじい。
※落窪(10C後)二「女おどろおどろしう泣きまどへど、制すべき人もなし」
② 異様だ。気味悪い。恐ろしい。「おどろおどろしい雰囲気の建物」
※夜の寝覚(1045‐68頃)「いとおどろおどろしき、もののさとししたり」
③ (病気が)重い。(気分などが)ひどく悪い。
※源氏(1001‐14頃)賢木「院の上、おどろおどろしき御悩みにはあらで、例ならず、時々悩ませ給へば」
④ いかめしい。荘重だ。
おどろおどろし‐げ
〘形動〙
おどろおどろし‐さ
〘名〙
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