デジタル大辞泉 「おどろおどろしい」の意味・読み・例文・類語 おどろおどろ‐し・い [形][文]おどろおどろ・し[シク]《「驚く」と同語源》1 不気味で恐ろしい。すさまじい。「怪奇映画の―・い演出」2 ぎょうぎょうしい。大げさだ。「あななひに―・しく二十人の人ののぼりて侍れば」〈竹取〉3 声や音などが人を驚かすように大きい。騒々しい。「そこら集つどひたる響き、―・しきを」〈源・御法〉[派生]おどろおどろしげ[形動]おどろおどろしさ[名][類語]グロテスク・異様・グロ・醜怪・怖い・恐ろしい・おっかない・空恐ろしい・物恐ろしい・気味悪い・不気味・不安・恐れる・心配・懸念・危惧きぐ・危懼きく・疑懼ぎく・恐れ・胸騒ぎ・気がかり・心がかり・不安心・心細い・心許こころもとない・憂い・危なっかしい・おぼつかない・きしょい・気色が悪い・気味が悪い・底気味悪い・薄気味悪い・鳥肌が立つ・気持ち悪い・虫唾むしずが走る・反吐へどが出る・きもい・グロい・疎ましい・いとわしい・いまわしい・おぞましい・不快・不愉快・まがまがしい・忌む・嫌い・毛嫌い・大嫌い・食わず嫌い・いけ好かない・虫が好かない・嫌いや・気に食わない・犬も食わぬ・憎い・憎らしい・憎たらしい・憎憎しい・苦苦しい・腹立たしい・いまいましい・苦虫を噛み潰したよう・苦り切る・眉をひそめる・鼻持ちならない・うとむ・うとんずる・嫌気・忌避・忌み嫌う・煙たがる・呪わしい・鼻に付く・うっとうしい・むかつく・むしゃくしゃ・くしゃくしゃ・不興・不機嫌・薄ら寒い・うそ寒い・胸が悪い・胸糞が悪い・心外・苛立たしい・うらめしい・しかめっ面・渋面・しぶつら・しかめる・ひそめる・ひそみ・顰蹙ひんしゅく・苦る・辟易・うるさい・嫌がる・嫌気が差す・厭いとう・蛇蝎視だかつし・唾棄・倦厭けんえん・迷惑・身の毛がよだつ・総毛立つ・背筋が寒くなる・背筋が凍る・ぞっと・肌に粟あわを生じる・冷汗三斗 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「おどろおどろしい」の意味・読み・例文・類語 おどろおどろ‐し・い 〘 形容詞口語形活用 〙 [ 文語形 ]おどろおどろし 〘 形容詞シク活用 〙 ( 「おどろく」と同源 )① 耳目を驚かすようなさまである。(イ) ぎょうぎょうしい。おおげさだ。[初出の実例]「其(か)の人等の和(にぎ)み安みすべく相言へ。驚呂驚呂之岐(おどロおどロシキ)事行(ことわざ)なせそ」(出典:続日本紀‐宝亀七年(773)四月一五日・宣命)(ロ) (衣装などが)たいそう派手だ。人目に立つ。[初出の実例]「むらさきのいと濃き指貫(さしぬき)、しろき襖(あを)、山吹のいみじうおどろおどろしきなど着て」(出典:枕草子(10C終)一一九)(ハ) (音、声などが)人を驚かすように大きい。騒々しい。(雨、風などが)激しくすさまじい。[初出の実例]「女おどろおどろしう泣きまどへど、制すべき人もなし」(出典:落窪物語(10C後)二)② 異様だ。気味悪い。恐ろしい。「おどろおどろしい雰囲気の建物」[初出の実例]「いとおどろおどろしき、もののさとししたり」(出典:夜の寝覚(1045‐68頃))③ (病気が)重い。(気分などが)ひどく悪い。[初出の実例]「院の上、おどろおどろしき御悩みにはあらで、例ならず、時々悩ませ給へば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)賢木)④ いかめしい。荘重だ。[初出の実例]「こよひの儀式はことにまさりておどろおどろしくののしる」(出典:紫式部日記(1010頃か)寛弘五年九月一七日)おどろおどろしいの派生語おどろおどろし‐げ〘 形容動詞ナリ活用 〙おどろおどろしいの派生語おどろおどろし‐さ〘 名詞 〙 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by