デジタル大辞泉
「おどろおどろしい」の意味・読み・例文・類語
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精選版 日本国語大辞典
「おどろおどろしい」の意味・読み・例文・類語
おどろおどろ‐し・い
- 〘 形容詞口語形活用 〙
[ 文語形 ]おどろおどろ
し 〘 形容詞シク活用 〙 ( 「おどろく」と同源 ) - ① 耳目を驚かすようなさまである。
- (イ) ぎょうぎょうしい。おおげさだ。
- [初出の実例]「其(か)の人等の和(にぎ)み安みすべく相言へ。驚呂驚呂之岐(おどロおどロシキ)事行(ことわざ)なせそ」(出典:続日本紀‐宝亀七年(773)四月一五日・宣命)
- (ロ) (衣装などが)たいそう派手だ。人目に立つ。
- [初出の実例]「むらさきのいと濃き指貫(さしぬき)、しろき襖(あを)、山吹のいみじうおどろおどろしきなど着て」(出典:枕草子(10C終)一一九)
- (ハ) (音、声などが)人を驚かすように大きい。騒々しい。(雨、風などが)激しくすさまじい。
- [初出の実例]「女おどろおどろしう泣きまどへど、制すべき人もなし」(出典:落窪物語(10C後)二)
- ② 異様だ。気味悪い。恐ろしい。「おどろおどろしい雰囲気の建物」
- [初出の実例]「いとおどろおどろしき、もののさとししたり」(出典:夜の寝覚(1045‐68頃))
- ③ (病気が)重い。(気分などが)ひどく悪い。
- [初出の実例]「院の上、おどろおどろしき御悩みにはあらで、例ならず、時々悩ませ給へば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)賢木)
- ④ いかめしい。荘重だ。
- [初出の実例]「こよひの儀式はことにまさりておどろおどろしくののしる」(出典:紫式部日記(1010頃か)寛弘五年九月一七日)
おどろおどろしいの派生語
おどろおどろし‐げ- 〘 形容動詞ナリ活用 〙
おどろおどろしいの派生語
おどろおどろし‐さ- 〘 名詞 〙
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