デジタル大辞泉
「疎ましい」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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うとまし・い【疎】
- 〘 形容詞口語形活用 〙
[ 文語形 ]うとま
し 〘 形容詞シク活用 〙 ( 動詞「うとむ(疎)」の形容詞化 ) ある事態に対する嫌悪の気持を表わす。 - ① ( おもに世、人などに関して ) いとわしい。いや気がさす。好感が持てない。いやな気がする。
- [初出の実例]「蠅こそにくき物のうちにいれつべく、愛敬(あいぎゃう)なき物はあれ。〈略〉人の名につきたる、いとうとまし」(出典:枕草子(10C終)四三)
- 「我かたちの見にくく浅ましき事を余に心うく覚えて、鏡さへうとましき心ちしければ」(出典:徒然草(1331頃)一三四)
- ② ( 主に異様な情景に関して ) 無気味だ。薄気味わるい。
- [初出の実例]「深き山の奥を、うとましきけだものの満ち満ちたる中をたづねたる心をば」(出典:宇津保物語(970‐999頃)俊蔭)
疎ましいの派生語
うとまし‐げ- 〘 形容動詞ナリ活用 〙
疎ましいの派生語
うとまし‐さ- 〘 名詞 〙
おとまし・い【疎】
- 〘 形容詞口語形活用 〙
[ 文語形 ]おとま
し 〘 形容詞シク活用 〙 ( 「うとましい(疎)」の変化した語 ) いやだ。困ったことである。情けない。- [初出の実例]「おとましい者と連れだったことぢゃ」(出典:狂言記・宗論(1660))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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