(読み)カ

デジタル大辞泉 「華」の意味・読み・例文・類語

か【華】[漢字項目]

常用漢字] [音](クヮ)(漢) (慣) ゲ(呉) [訓]はな
〈カ〉
はな。「華道
はでで、はなやかなこと。「華燭かしょく華美華麗栄華えいが豪華繁華浮華
輝き。光。栄え。「月華光華国華
すぐれて美しいもの。「詞華精華
白い粉末。「鉛華
中国の自称。「華僑華語華字中華日華
(「華」の文字分析から)六十一歳。還暦。「華甲
〈ケ・ゲ〉はな。「香華散華法華ほけ・ほっけ蓮華れんげ優曇華うどんげ万華鏡曼陀羅華まんだらげ
[名のり]は・はる
難読華奢きゃしゃ華盛頓ワシントン

か〔クワ〕【華】

華やかなこと。はでなこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「華」の意味・読み・例文・類語

クヮ【華】

  1. 〘 名詞 〙 はなやかなこと。はでなこと。色彩の美しいこと。外観のよいこと。みえ虚飾。おごり。
    1. [初出の実例]「公の学問にすいた事は、渇して水を思、飢て食を思様にあった倹約な者ぞ。くわをせず無欲にあった」(出典:山谷詩集鈔(1647)五)
    2. [その他の文献]〔徐陵‐玉台新詠序〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「華」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 10画

(旧字)
12画

[字音] カ(クヮ)・ケ
[字訓] はな・はなやか

[説文解字]
[金文]

[字形] 象形
金文字形は草花の象。その華を抜き取るように摘むことを拜(拝)という。その姿勢が拝礼に近いので、のち拝礼の字となるが、もとは草花を抜く意。〔説文〕六下に「榮(はな)なり」とあり、〔爾雅、釈草〕に「木には之れをと謂ひ、には之れを榮と謂ふ」とするが、字形の上からいえば、木には栄、草には華というべきである。

[訓義]
1. はな、はなさく。
2. その美しさから、はなやか、はなやぐ、あでやか、かざり。
3. 人事に及ぼして、さかえる、ほまれ、すぐれる。
4. 実に対して、うわべ。
5. 蛮夷に対して、中国をいう。中華。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 ハナ・オホハナ・ハナフサ・アキラカ・ウルハシ・サカユ・アツマル・ミヤコ・シラケ・シロシ・イタル・シゲシ・サカンナリ

[部首]
〔説文〕に(よう)をその部に属する。白華をいう。

[声系]
〔説文〕にの省声として、を収める。華山をいう。

[語系]
〔説文〕に「(く)は艸木のなり」とあり、「は榮なり」とは華咲く意の動詞とするものであろう。(花)xoa、hoaは一系の語。

[熟語]
華夷・華域・華・華雨・華雲・華栄・華英・華裔・華婉・華・華艶・華押・華屋・華夏・華蓋・華客・華・華嶽・華鄂・華・華・華緘・華顔・華裾・華虚・華京・華景・華絢・華顕・華語・華甲・華構・華曠・華轂・華采・華歳・華簀・華辞・華時・華質・華実・華奢・華首・華胥・華勝・華条華燭・華食・華縟・華・華榱・華説・華節・華牋・華僭・華饌・華素・華藻・華誕・華胄・華鈿・華灯・華榻・華年・華魄・華髪・華靡・華表・華鬢・華・華密・華名・華腴・華容・華麗・華鬘
[下接語]
雲華・英華・栄華・煙華・鉛華・含華・輝華・九華・虚華・空華・京華・月華・華・光華・香華・豪華・国華・才華・歳華・散華・詞華・秀華・昇華・章華・晨華・声華・精華・雪華・咀華・霜華・中華・重華・日華・年華・髪華・繁華・披華・浮華・風華・華・紛華・文華・鬘華・妙華・優華・容華・華・蓮華・露華

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

デジタル大辞泉プラス 「華」の解説

京都府京都市、鼓月製造・販売する銘菓。黄味餡の焼饅頭。菊の花をかたどっている。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「華」の解説

華 (ハナ)

植物シキミ科の常緑小高木・高木,園芸植物,薬用植物シキミ別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

岩石学辞典 「華」の解説

温泉華

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android