落魄(読み)ラクハク

デジタル大辞泉 「落魄」の意味・読み・例文・類語

らく‐はく【落×魄】

[名](スル)《「らくばく」とも》衰えて惨めになること。落ちぶれること。零落。らくたく。「落魄の身」「事業につまずき落魄する」
[類語]落ちぶれる没落零落凋落ちょうらく転落うらぶれる成り下がる淪落堕落末路斜陽地に落ちる成れの果て見る影もない末期的衰残弱体化衰弱衰微衰退頓挫衰え減退後退退潮朽ちる消沈衰亡たそがれ失速焼きが回る耄碌もうろくぽんこつ火の車終末大詰め尾羽うち枯らす世も末廃れる衰える寂れる落ち目下火尻すぼみ廃退下り坂左前不振じり貧どか貧先細り下がり目低落廃る傾く尻下がり尻切れとんぼ竜頭蛇尾孤城落日

らく‐たく【落×魄/落託】

らくはく(落魄)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「落魄」の意味・読み・例文・類語

らく‐はく【落魄】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) おちぶれること。志を得ず不遇なこと。らくたく。落泊
    1. [初出の実例]「憶汝先来南海上、夜尋落魄旧能鳴」(出典:菅家文草(900頃)四・聞早雁寄文進士)
    2. 「まことに此良夜をいかで、一詠なかるべきとて、蜂腰一首を綴て、いささか落魄(ラクハク)の御こころをぞ、なぐさみ給ひける」(出典:信長記(1622)一上)
    3. [その他の文献]〔史記‐酈生伝〕
  3. ( 形動タリ ) 気持が大きく、物事に拘泥しないこと。ほしいままにふるまうこと。また、そのさま。らくたく。〔文明本節用集(室町中)〕

らく‐たく【落魄】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「らくだく」とも )
  2. らくはく(落魄)〔伊京集(室町)〕
  3. らくはく(落魄)〔亀田本下学集(室町中‐末)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「落魄」の読み・字形・画数・意味

【落魄】らくはく

おちぶれる。清・袁枚〔剣に枕する図。李開周の為に作る〕詩 江湖魄す、兩鬢(りゃうびん)の秋 男兒未だ報ぜず、是の恩仇 中にるることを怕(をそ)る、雄の事 (かり)にを取りて、枕頭に當つ

字通「落」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android