精選版 日本国語大辞典「名聞」の解説
みょう‐もん ミャウ‥【名聞】
〘名〙 (形動)
※今昔(1120頃か)一二「偏に名聞を離れて、官職を辞して遂に横川に籠居ぬ」 〔荘子‐人間世〕
② 名誉やよい評判を得るために、体裁をつくろうこと。偽善をなすこと。また、そのさま。
※大鏡(12C前)二「ちちおとどよりも、御心ざまわづらはしく、くせぐせしきおぼえまさりて、名聞になどぞおはせし」
※落語・本能寺(1898)〈六代目桂文治〉「何商売でも六ヶ敷く御坐いますけれども、其内にも俳優は誠に名聞(ミャウモン)な者で御坐います」
めい‐ぶん【名聞】
〘名〙 世間での評判や名声。みょうもん。〔音訓新聞字引(1876)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報