デジタル大辞泉
「欠」の意味・読み・例文・類語
かん【▽欠】
《「欠」の字音「けん」の音変化》目方・分量などが減っていること。また、その減った量。
「目を懸けしに、思ひの外に―のたつこと」〈浮・永代蔵・二〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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けつ【欠・缺】
- 〘 名詞 〙 ( 「欠」は「缺」の代用字で、本来は音「けん」、あくびの意 )
- ① 足りないこと。かけていること。不足。闕(けつ)。
- [初出の実例]「以て缺(ケツ)を補ひ」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉二三)
- ② 会合などに出ないこと。欠席。
かん【欠】
- 〘 名詞 〙 数量や目方が、前に量ったときより減少すること。〔落葉集(1598)〕
- [初出の実例]「密夫のお定三匁かんなしにおこすか」(出典:歌舞伎・傾城天の羽衣(1753)四幕)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「欠」の読み・字形・画数・意味
欠
4画
[字音] ケン・ケツ
[字訓] あくび・かける
[説文解字] 
[甲骨文] 
[字形] 象形
人が口を開いて立つ形。口気を発し、ことばをいい、歌い叫ぶときの形で、そのような行為を示す字に用いる。〔説文〕八下に「口を張りて气悟(もと)るなり。气、儿(じん)(人)上より出づるの形に象る」とするが、口を開いて欠伸(けんしん)する意で、あくびをいう。粤(えつ)俗には今も欠
(けんきよ)という語があって、それはあくび・くさめをいう。欠は常用字では缺(けつ)の字に用いる。
[訓義]
1. あくび、くさめ。
2. かける、少ない。
3. かり、滞納。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕欠 タラズ・ナシ・クボム・ヲカス・スクナシ・オトル・アクビス/欠伸 アクビノビス
[部首]
〔説文〕に吹・歟・歇・欲・歌・
など六十四字を属し、〔玉
〕には百四十七字を属する。みな口気や飲食に関する字である。
[声系]
〔説文〕に欠声として坎など二字を収める。坎は陥の意。坎はまた坎坎という擬声語に用い、鼓の音や伐木の音をいう。
[熟語]
欠負▶・欠安▶・欠掛▶・欠額▶・欠
▶・欠缺▶・欠債▶・欠字▶・欠事▶・欠須▶・欠少▶・欠伸▶・欠申▶・欠身▶・欠籍▶・欠折▶・欠銭▶・欠爽▶・欠単▶・欠通▶・欠点▶・欠乏▶・欠抑▶
[下接語]
欠・違欠・遺欠・積欠
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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