物狂おしい(読み)モノグルオシイ

デジタル大辞泉 「物狂おしい」の意味・読み・例文・類語

もの‐ぐるおし・い〔‐ぐるほしい〕【物狂おしい】

[形][文]ものぐるほ・し[シク]何かにとりつかれて正気を失っているようである。また、気が変になりそうである。「―・く感じられるほど魅力的な女性」「―・い思い」
[派生]ものぐるおしげ[形動]ものぐるおしさ[名]
[類語]狂わしい狂おしい悩ましい熱狂的身を焦がす悶悶もんもん惑乱切ないやりきれない思い乱れる思い悩む思い焦がれるめろめろぞっこん首ったけのめり込む入れ込む夢中血道を上げる骨抜きいかれる溺れるふける凝る耽溺たんでき惑溺執心頓着執着固執偏執我執とらわれる深入りはまるはまり込む入れあげる病み付きとりこ心酔心ここにあらず心を奪うむな苦しい息苦しい重苦しい苦痛る瀬無い憂さ憂い不如意堅苦しい気詰まり忍びないエキセントリック逆上のぼせるのぼせるアブノーマル常軌を逸する乱心取り術無い辛酸をなめる心を痛める艱難かんなん思い煩う

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精選版 日本国語大辞典 「物狂おしい」の意味・読み・例文・類語

もの‐ぐるおし・い‥ぐるほしい【物狂】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]ものぐるほ〘 形容詞シク活用 〙 ( 「もの」は接頭語 ) 気が変になりそうである。ものにとりつかれて正気を失っているようだ。ものぐるわしい。
    1. [初出の実例]「もりぬるるさわぎをするに、かくの給へるぞ、いとどものぐるをしき」(出典:蜻蛉日記(974頃)上)
    2. 「心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ」(出典:徒然草(1331頃)序)

物狂おしいの派生語

ものぐるおし‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

物狂おしいの派生語

ものぐるおし‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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